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「夫は怯えていた」引退決断のトッティ…夫人が“その時”を振り返る

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フランチェスコ・トッティ氏の妻が夫の現役引退を振り返った

 ローマで幹部を務めるフランチェスコ・トッティ氏。その妻であるイラリー・ブラージさんが、イタリア誌『オッジ』のインタビューに応じている。

 トッティ氏は昨季の5月28日、ローマでの最終戦となったジェノア戦に途中出場し、チームメイトやサポーター、そしてオリンピコのピッチに最後の別れを告げた。しかし現役続行への希望を捨てきれず、シーズン終了後、東京ヴェルディなどから届いたオファーを検討し、去就についてはしばらく言葉を濁していた。最終的にトッティ氏は生涯ローマ一筋を貫くことを決断し、現役時代から親交のあるエウゼビオ・ディ・フランチェスコ監督率いるローマにおいて、幹部としてスーツにネクタイ姿で新たな人生を歩み出した。

 イラリーさんはジェノア戦終了後の退団セレモニーを振り返り、当時のやり取りを回想している。

「信じられないような最高の1日だった。自分がどんな気分だったか説明できないわ。彼のための時間なのだから、フランチェスコには1人でスタジアムを1周するように言ったの。だけど彼は家族全員で回ることを望んでいたので、一緒にいることにしたわ。彼はとても興奮していたわ。皆の前でも言っていたけど、悲しげで怯えているようにも見えた」

■美しく、はかないサッカー人生

「サッカー選手は輝かしいキャリアを送るけど、すぐに終わってしまう。最初から分かっていることだけど、その瞬間がいざやって来ると心の準備ができていない。フランチェスコは自分がとても恵まれていると感じていたけど、28年間にわたり情熱を注いできたサッカーに別れを告げることは簡単ではなかった。これについては何度も彼と話をしたわ」

 なおトッティ氏は将来の監督転身を見据え、UEFA公認Bライセンス取得に向けて講習会に通い始めたものの、多忙のため継続を断念した。これについては、「チームを指揮したくないと彼はいつも言っていたけど、何を考えているのかは分からないわ」と述べた。

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