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「ベンゲル解任は簡単だったが…」アーセナル筆頭株主、指揮官への信頼を強調

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アーセナルを率いるアーセン・ベンゲル監督

 アーセナルの筆頭株主であるスタン・クロエンケ氏が、年次株主総会に出席。「今夏の指揮官交代は簡単だった」としつつも、アーセン・ベンゲル監督への信頼を語った。

 ベンゲル監督就任以来、毎年プレミアリーグで4位以内に入り、チャンピオンズリーグ(CL)出場権を確保し続けてきたアーセナル。しかし、昨季は思ったような結果を挙げられず5位に終わり、指揮官就任から20シーズン目にして初めてCL出場権を逃した。

 結果とともに内容も伴わなかったことから、本拠地エミレーツ・スタジアムではファンが「Wenger Out」というメッセージを掲げるのが日常化。FA杯では優勝を飾ったが、68歳のフランス人指揮官へのバッシングは過熱し、SNSでは「#WengerOut」というハッシュタグが、ある種流行にもなった。

 ベンゲル監督退任へのプレッシャーはかつてないほど高まっていたが、FA杯優勝から数日後、アーセナルは指揮官と2年間の契約延長を発表。2018-19シーズンまで続投が決まっている。

 クロエンケ氏は、『デイリー・ミラー』で指揮官について言及。ベンゲル監督への信頼を強調しつつ、正しい判断を下したと述べている。

「アーセンは強い男だ。彼は集中しているし、全力を尽くしてくれている。我々は常に評価しているし、すべての面を考慮するのが公平である。正しい判断を下したと思っているよ」

 また、今夏ベンゲル監督を解任するのは簡単だったとしつつも、長期的な視野で物事を判断しなければならないと語った。

「指揮官交代は簡単だったし、昨今ではそれが一般的になっている。しかし、明確で落ち着きを持って、短期の成功よりも長期的な視野でアプローチしなければならない」

 リーグ戦9試合を終えて、アーセナルは現在勝ち点16で5位。ヨーロッパリーグでは3連勝で首位に立っている。ベンゲル監督は今季、上層部の信頼に応えて13年ぶりのリーグ優勝を果たせるだろうか。

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