beacon

「妥協を許す時間はない」超人クリスティアーノ・ロナウドを作る食生活と練習内容とは?

このエントリーをはてなブックマークに追加

2年連続5度目のバロンドールを受賞したクリスティアーノ・ロナウド

 レアル・マドリーのエース、クリスティアーノ・ロナウドはサッカー界のみならずスポーツ界でトップクラスの肉体を維持している。肉体美のみならず、彼の持つプロフェッショナリティ、俊敏さ、空中戦で相手選手と対抗するための筋肉の強さは並外れたものがある。

 しかし、そもそも彼は現在のフィジカルを生まれ持っていたわけではない。2003年にスポルティング・リスボンからマンチェスター・ユナイテッドに移籍した当初の彼と比較すると、別人と言えるだろう。

 ではどのようにして彼はこの信じられないほどのフィジカルを作り上げ、バロンドール5度受賞という偉業を達成できたのだろうか。そこには彼の努力と徹底した体調管理が隠されていた。

 まず、彼が強靭な肉体を手に入れるために、毎日どのようなトレーニングをしているのかを尋ねてみた。C・ロナウドに言わせると、ウォーミングアップを一番入念に行い、ケガのリスクを軽減させることが大切であるという。

「僕は、最初に体を温めるためにピッチの周りを何周か軽くランニングするんだ。そのあとにストレッチをしながら筋肉の緊張をほぐしていくよ。個人でランニングマシーンや自転車でトレーニングをする時も同様さ。しっかりと体を温めてからトレーニングを始めることが大切だと思う」

 そして、ジムでトレーニングをするときは主に心臓血管を強化するトレーニング、ランニング、ウェイトトレーニングを混ぜたサーキット方式を取り入れているそうだ。それにプラスして瞬発力が求められるトレーニングを数多く行っていると明かす。

 しかしトレーニングをする時間は決めてはいないと、やや驚きとも言える事実についても説明している。

「自分が集中してできる時にやれればそれでいいと思う。例えば朝、目が覚めてから、もしくは寝る前に寝室で腹筋のトレーニングをしたり、自分のルーティンに合わせることができれば自然とトレーニングが楽しめるんだ」

 C・ロナウドは特に魚料理を好み、タラと細く切ったジャガイモ、玉ねぎ、卵を混ぜ合わせたポルトガルの郷土料理「バカリャウ・ア・ブラス」が大好物だという。だが、食の好みに関わらず、トレーニングをした後の食事は大切にしているようだ。

「良いトレーニングにはバランスの取れた食事を常に心がけることが重要さ。高タンパクなもの、炭水化物、フルーツ、野菜を摂るようにして、糖質はなるべく避けるようにしているよ。毎日規則正しくトレーニングをする場合は、高いエネルギーを常に消費できるように体をキープする必要がある。そのために、1日に6回ほど間食する時もあるんだ。もちろんしっかり水分補給することも大事だよ」

 健康的な生活というのは、数時間のトレーニングや食生活だけで手に入れられるものではない。多くの時間を費やしてようやく得られる。それにはメンタル面も重要な要素の一つになると、C・ロナウドは語る。

「メンタルもフィジカルと同じくらい大切なものだと思っている。メンタルが強ければ自分の目標や目的に向かって、いつでも全力で努力することができるからね。常にモチベーションを高く保ち、自分のルーティンを守ることは一番大切なことだよ。僕は、妥協を許せる場所や時間は無いと、常に緊張感を持って生活しているんだ」

 そんなC・ロナウドはトレーニング以外の時間は、何をして過ごしているのだろうか。

「トレーニングの時間はフィジカル面を強化する上でも非常に重要な時間だと思っているんだ。でも、オフの時間をリラックスして過ごすことによって体やメンタルをリフレッシュすることができて、トレーニングの時間をより有意義なものにできるんだよ。それに良い睡眠、休息をとることも、トレーニングで最大限の効果をもたらす大切な要素の一つだ。常に早寝早起きを心掛けているし、特に試合の前日は休息を一番に考えているんだ。質の良い睡眠は筋肉の回復に一番効果的だからね」

 今もなお、ロナウドが輝きを放つことができるのは、一秒たりとも妥協しない努力があるからなのだ。改めて、彼の5度目のバロンドール受賞を祝福しよう。

●リーガ・エスパニョーラ2017-18特集
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP