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川島永嗣、PSGに5失点も奮闘…後半好セーブを連発できた理由とは?

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パリSG戦に出場した川島永嗣

 パルク・デ・プランスで行われたリーグアン29節、パリSG(PSG)とGK川島永嗣が所属するメスの一戦は、5-0でホームクラブが快勝した。

 2-1で敗れた火曜のUEFAチャンピオンズリーグ、ラウンド16のレアル・マドリー戦から約半分のメンバーを入れ替えたPSGは、開始5分に右SBのトマ・ムニエが先制点を挙げると、この試合が今季2度目の先発出場となる20歳のクリストファー・エンクンクが2得点、前半ロスタイムにキリアン・ムバッペも追加点を挙げて前半戦だけで4点のリードを奪った。

 いずれのゴールも、シューターにとって決定的なチャンスばかり。ゴールを守った川島永嗣は、ディフェンダーのカバーリングが乏しい状況の中、フランス最強軍団を相手に、常に無防備な状態にさらされる場面が続いた。

「前半は出てくるシーンがあまりにも決定的すぎて、うまく対応できなかった部分はあったと思います。一番重要なディフェンスの前のスペースのところで数的不利な状況が、もうずっと、45分間生まれていたので、チーム的にも厳しかったし、自分もそのチームの流れに少しのまれてしまったかな、というのはありました」

「(パスの)出どころにプレッシャーがまったくかけられていなかったし、ディフェンスとしても数的不利な状況が多かったので、マークについていくのか、それとも違うところにボールが出てくるのを予測していくのか、というのを判断するのはすごく難しい状況だった」と試合を振り返った川島。

 しかし後半は好セーブを連発する。ハットトリックを狙わんとばかりにゴールに迫るエンクンクの至近距離からのシュートをワンハンドでかき出したと思えば、アドリアン・ラビオのミドルボレーを横っ飛びで防ぐなど、体を張ってゴールを死守。

 82分、コーナーキックからチアゴ・シウバにヘディングシュートを許したが、メスのフレデリック・アンツ監督も、「チーム力の差からいえばこのスコアは至極妥当。もっと点をとられていてもおかしくない展開だった」と話し、現地メディアのほとんどが、川島にMFマテュー・ドセビに次いでチームで2番目に高い評価点をつけた。

「前半出てきたシーンは、一対一でも相手に詰められる距離ではなかったけれど、後半出てきたシーンのほうが止めやすいシーンではあったと思います。(後半好セーブができた要因は)いろいろある。自分が慣れたのもあるし、守備も良くなったぶん予測しやすかった部分もあるかな、と思います」

 結果は5-0の黒星に終わったが、後半の好セーブでさらなる大量失点を防いだこの試合での自身のパフォーマンスについて手応えを語った。

「(結果を)消化するのは難しいですけど、自分たちは最下位だし、チャレンジしなければいけない立場にいて、自分としてはそういう中でどれだけ失点を減らせるか、というのが自分にあたえられた使命だと思うので、前半はどうなるかと思いましたけど、後半は切り替えて臨めたのかな、と思います」

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