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元インテル会長が明かす「すべての監督の中で一番要求が少なかった」名将とは?

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数年前までインテル会長を務めていたモラッティ氏がジョゼ・モウリーニョの一面を明かした

 元インテル会長のマッシモ・モラッティ氏が3日、ミラノ市内で行われたイベントに出席し、マンチェスター・ユナイテッド指揮官のジョゼ・モウリーニョについて語った。

 モラッティ氏は、1995年2月~2004年1月および2006年9月~2013年11月の二期にわたり、インテルの会長を務め、2014年10月までは名誉会長としてチームに尽くした。インテルはモラッティ氏の任期中の2010年に、“スペシャル・ワン”ことモウリーニョ指揮下でトリプレーテ(三冠)を達成した。モラッティ氏は当時のポルトガル人指揮官を振り返る。

「関係はいつも非常に良好だった。すべての監督の中で、彼は一番要求が少なかった。欲しい選手を私に連絡してくることはなかった。他の監督の間では慣例となっていたのにね。自身の役割や義務への責任感は素晴らしかった。(リカルド)クアレスマ? だからこそ要望できない状況になったのだろうね」

 インテル指揮官に就任直後に一度だけ要望を出し、母国ポルトガル出身のクアレスマを獲得させたが、不発に終わったことで、言い出しにくい状況だったと元インテル会長は冗談ながらも分析した。トリプレーテを達成した直後の2010年5月、モウリーニョはインテルを離れてレアル・マドリーの監督に就任したが、モラッティ氏は失敗だったと考える。

「レアルへ逃げた? 間違いだったと思う。レアルという車に乗り、去ってしまったのは、バカなことだったと思うが、トリプレーテを決めてくれたのだから、許す以外にない」

 また『Goal』の取材によれば、モラッティ氏は、過去に獲得するべきだった選手の名前も明らかにしている。

「獲得したかったが実現しなかった選手を明かすと、(エリック)カントナだ。彼がいればすぐに勝てただろう。私の失敗は、最初、守備をあまり考えていなかったことだろう。その後、(ワルテル)サムエルが来たことですべて解決した」

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