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非情ルール変更を“若き力”で乗り越える…開幕17連勝アルビSが次節にも優勝決定へ

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今季からアルビレックス新潟シンガポールでプレーしているDF山崎海秀、FW森永卓、FW星野秀平、MF浅岡大貴(左から)

 シンガポールプレミアリーグは18日、第17節を行い、アルビレックス新潟シンガポールがヤング・ライオンズを5-1で下した。シーズン開幕前には大幅なレギュレーション変更で窮地に立たされたが、新卒選手を中心とした若い力が躍動。ここまで17戦全勝の勝ち点51で、次節にも3連覇が決まりそうな勢いだ。

 アルビレックス新潟グループにあたる同クラブは2004年からシンガポールリーグに参戦している日本人クラブ。11年に初めてリーグ杯を制すると、16年にリーグ戦、リーグ杯、シンガポール杯、コミュニティー・シールドの4冠制覇を達成。昨季も圧倒的な強さは続き、2年連続で4冠を達成していた。

 しかし昨年12月、特例参戦している日本人クラブの“強すぎる”現状を受け、シンガポールサッカー協会は大幅なレギュレーション変更を断行。チームの50%をU-21選手、残りの50%をU-23という制限を強いられ、例外はオーバーエイジ1人、23歳以下のシンガポール人選手2人という編成にしなければいけなくなったのだ。

 これにより、オーバーエイジ登録のGK野澤洋輔(38)を除き、これまでの活躍を牽引してきた選手が一気に退団。昨季から残っているのは新潟U-18出身のFW鎌田啓義(20)のみとなった。

 だが、新潟シンガポールはさらに強くなって今季を迎えた。昨年12月に行われた大学選手権を制した流通経済大からFW星野秀平(22)とFW森永卓(22)を、関東大学1部を制した筑波大からMF浅岡大貴(22)を獲得。元鳥栖のDF笹原脩平(21)、元甲府の熊谷駿(21)、元いわきFCのDF山崎海秀ら、有力な選手たちが加わったのだ。

 そんな若いチームは開幕から快進撃を続け、17試合を終えた時点で53得点10失点で17連勝中。2位のタンピネス・ローバーズに勝ち点差21を付け、次節にも6試合を残して優勝を決めようとしている。“ジャンボ”こと星野は18ゴールで得点ランキング首位を独走中。身長153cmの森永は6アシストで2位につける。

 次節は22日のバレスティア戦。2試合消化試合が少ないブルネイDPMMとは勝ち点25差となっているため、勝てば3年連続3度目のプレミアリーグ制覇が決まる。

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