今シーズンの後半戦はベティスからアラベスへの期限付き移籍が決まったMF乾貴士。同選手の合流をアラベスの指揮官も待ち望んでいるようだ。

　アラベスの監督、アベラルドは28日に控えている次節ラージョ戦を前にした会見で、乾について言及した。『ムンド・デポルティーボ』が伝えている。

　前節ヘタフェに0-4で大敗した試合については「攻撃のキーマンになる選手が不在だった」と発言。すでに加入が決まっている乾については、合流を待ち遠しく思っているようだ。

「(乾は)私が好きなタイプの選手だね。彼はきっとゴールへ向かう縦の勢いを推進してくれるだろう。それにリーガのこともよく知っているし、きっとここでもすぐ順応してくれるはずだ」

「技術的に優れた選手で、日本代表としても素晴らしい実績を残している」

　アラベスは負傷者が続出しており、選手層の薄さが危惧されている状況だが、記事では“乾は右サイドで起用されるのではないか”と伝えている。これまで長らく左サイドを主戦場としてきた乾だが、アラベスでは右サイドを担当することになるかもしれない。

　また、アベラルドはバルセロナやスペイン代表で長らく活躍した往年の名DFで、現役時代はルイス・フィーゴやイバン・デ・ラ・ペーニャ、ジョゼップ・グアルディオラなど技巧派のプレーを間近に見てきた。そんなアベラルド監督は“技術的に優れた”と評する乾をどう起用するのか注目だ。

　日本代表として現在アジアカップ2019参戦中の乾貴士。アジア王者を手土産にアラベスに合流するというシナリオを実現できるのだろうか。指揮官からは早くも信頼を寄せられており、新天地での活躍が期待される。

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