フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンに、ここにきてバルセロナへの移籍話が加速化している。

　アトレティコ・マドリーにとってはエースが引き抜かれるかどうかの瀬戸際となっているが、教え子について指揮官ディエゴ・シメオネが口を開いた。今週末のアラベス戦を前にした会見でシメオネは「自分の正直な考えとして、グリエーズマンについては心配していない」と述べている。

「我々は今季の最終順位に直結するであろう、重要な局面を迎えている。グリエーズマンもそれに向けて集中しているところだ」

「うわさ話は知っているが、もし彼が不在となると、そんなシーズンは想像もできないね。私が考えるチーム構想にグリエーズマンは必ずいる。彼は欠かせない存在だ」

　勝ち点56、現在2位のアトレティコは30日、アウェーで5位アラベスとのアウェー戦に挑む。3位レアル・マドリーとの勝ち点差は2となっており、アトレティコにとってはここから勝ち点の取りこぼしが許されない状況が続く。

　UEFAチャンピオンズリーグのラウンド16では、元レアルであるFWクリスティアーノ・ロナウドのハットトリックによってユベントスに屈し、16強敗退を余儀なくされたアトレティコ。リーグ最終順位はせめてレアルを上回りたいところだが、グリエーズマン引き抜きの騒動のなか、しっかり結果を残せるのか。シメオネにとって改めて手腕が試される時が続きそうだ。

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