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ミラン幹部のレオナルド氏が人種差別に怒り「試合を中断する理由は幾らでもあったはず」

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ミラン幹部のレオナルド氏(右)が人種差別に怒り

 ミランでテクニカルスポーツ部門ゼネラルディレクターを務めるレオナルド氏が、26日付のイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューにおいて、ラツィオ戦の人種差別問題に言及し、怒りを露わにした。

 コッパ・イタリア準決勝ミラン対ラツィオ戦は第2戦を1-0で制したラツィオに軍配が上がったが、バトルはピッチ外で続いている。ミランは、試合開始前から試合終了に至るまで続いた一部のラツィオサポーターによる人種差別的なチャントなどを問題視しており、すでにクラブ公式サイトを通じて声明文を発表しているが、レオナルド氏の怒りは収まらない。

「ラツィオはピッチで勝利し、決勝進出に相応しかった。だが主審があの試合を中断させる理由は幾らでもあったはずだし、中断するべきだった。我々は公式声明を発表したが、措置を講じて欲しい。スタジアム内の人種差別に対抗し、対処する規則は存在する。適用すれば良いだけだ。次回はさらに力強く主張するだろう。敬意と裁きを求める。試合を中断して負傷者が出るよりも、チャントの方が良いと?そんな印象を受ける」

 さらにレオナルド氏は、13日に行われたリーグ戦のラツィオ戦において両チームの間で対立が起きたことを踏まえ、今回の問題は予測可能であったと主張している。

「我々はサッカー連盟やレーガ、審判員、警備責任者などあらゆる機関と連絡を取り、警戒するべきであると伝えた。だが皆が沈黙し、我々も沈黙してしまった。当日の午前中には、ロレート広場で(ファシズムを賛美する)あんなデモまで起きている。不意を打つような状況ではなかったわけであり、最大限に注意を払うべきだった。さらに(主審のパオロ・シルビオ)マッゾレーニは、インテル対ナポリ戦で(カリドゥ)クリバリの件を経験していた。試合の中止を求めるために動くべきなのは我々ではなかったはずだ」

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