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鍵はベイルにイスコ…レアル・マドリー、ポグバ獲得へ超えなければならない2つのハードル

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 レアル・マドリーは、ジネディーヌ・ジダン監督が熱望するMFポール・ポグバ獲得に向けて2つのハードルをクリアしなければならないようだ。『Goal』の取材で明らかとなった。

 昨季はタイトル無しと不本意なシーズンに終わったレアル・マドリー。来季こそ欧州の覇権奪還ヘ向け、今夏はFWエデン・アザールら選手補強に3億ユーロ(約366億円)以上を投資し、積極的にチーム強化を図っている。

 そして複数メディアで報じられているように、ジダン監督はポグバの獲得を熱望。最優先ターゲットに据えており、移籍市場が開幕してから2か月以上奔走しているという。選手本人も「新しい挑戦がしたい」と語っており、代理人ミノ・ライオラ氏も「本人の希望は知っているはず」とマンチェスター・ユナイテッドに移籍を認めるよう促している。

 しかし、ポグバ獲得交渉は難航している。レアル・マドリーは、ポグバ獲得に向けて2つのハードルを超えなければならないようだ。

 1つ目は、マンチェスター・U側がポグバとの交渉を受け入れること。“レッド・デビルズ”は頑なな姿勢を見せており、現時点で交渉に応じるつもりがないことがわかっている。先日にもオーレ・グンナー・スールシャール監督が「我々は選手を売る必要がないし、ポグバへのオファーもない」と発言するなど、一貫して売却を拒否する姿勢を貫いている。ライオラ氏は退団へ向けて圧力を強めており、ポグバ本人もトランスファー・リクエストの提出も辞さないようだが、マンチェスター・U側の態度が変わらない限り、移籍が実現することはなさそうだ。

 2つ目は、FFP(ファイナンシャル・フェア・プレー)問題。これまでレアル・マドリーはマテオ・コバチッチら7選手を売却し、1億2500万ユーロ(約152億円)を手にしている。しかし、ポグバ獲得には1億5000万~1億8000万ユーロ(約182億~220億円)という超高額な資金が必要になると見られており、すでに3億ユーロ以上を投資しているレアル・マドリーは、FFPをクリアするためにさらに選手売却が必要になる。

 レアル・マドリーは、GKケイラー・ナバスやMFダニ・セバージョス、DFヘスス・バジェホ、FWマリアーノ、FWボルハ・マジョラルの売却を予定しているようだが、この5選手だけでは資金が不足している見られる。そのため、放出リストの中で高額での売却が見込めるFWガレス・ベイル、MFイスコ、MFハメス・ロドリゲスの退団が必要になっているようだ。だが、ベイルは高額な年俸がネックとなり、未だオファーは届いていないという。一方ハメスに関しては、ナポリがオファーを出しているが、“ロス・ブランコス”は期限付き移籍を拒み、資金を得るために完全移籍を望んでいることがわかっている。なお、交渉は現在も継続中のようだ。

 指揮官が熱望するフランス代表MFの獲得。交渉は難航を極めているが、レアル・マドリーは2つのハードをクリアできるのだろうか。

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