beacon

FIFproが昨季最も酷使された選手を発表…1位は年間78試合消化、地球3周分の移動距離

このエントリーをはてなブックマークに追加

過度な負荷が指摘されたFWソン・フンミン

 トッテナムに所属する韓国代表FWソン・フンミンが、昨季最も酷使された選手に選ばれた。韓国紙『朝鮮日報』が伝えている。

 国際プロサッカー選手協会(FIFpro)は2日、「限界に達した選手たち」という報告書を発表。昨季活躍した上位クラスの選手543人を対象に出場試合、移動距離、休憩時間などをアンケート調査した報告書を公表した。

 報告書には、ソン・フンミンのほか、サディオ・マネ(リバプール)、エデン・アザール(レアル・マドリー)など代表活動で酷使された選手16人を選出。「クラブと代表チームで重要な役割を担っている何人かの選手たちは、過度に窮屈な日程のせいで体力的には、もちろん、精神的にも重圧に悩まされている」とした。

 そのなかでもソン・フンミンは、16人の中で出場試合と移動距離の二項目で1位であった。27歳の同選手は昨季、トッテナムで53試合、韓国代表25試合の計78試合に出場し、移動距離は11万600キロにのぼるという。

 韓国『朝鮮日報』は「地球一周を4万2000キロで計算すれば、ソン・フンミンは昨季だけで、地球を3周近く周っていることになる」と伝えた。そのうえで通常のプロ選手たちは試合をして5日以上休むことが理想とされているが、ソン・フンミンが消化した78試合のうち72%は、前試合との間隔が5日もないハードスケジュールをこなしていたという。

 ソン・フンミンの次に「酷使された選手」は、リバプールに所属するブラジル代表GKアリソン・ベッカーであった。アリソンは昨季、72試合に出場し、8万キロを移動。しかし『朝鮮日報』は、「ゴールキーパーはフィールドプレーヤーよりも、体力の消耗が少ないため、ソン・フンミンの疲労度のほうがより蓄積されている」と見ている。

 FIFproは選手に過度な負荷がかかっている件に対して、夏に4週間、冬に2週間の休暇を固定することや、5日以内に行われる試合数、出場試合数の制限など、7項目の勧告を出している。

●プレミアリーグ2019-20特集
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP