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岡崎慎司ら登録できないマラガ、株主たちがオーナーに異例の声明「ただ出て行くことを願う」

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岡崎慎司らを登録できるのか

 FW岡崎慎司が加入したマラガは、混沌たる状況が続いている。同クラブの少数株主の組合が、オーナーであるアブドゥラ・アル・タニ氏に対して怒りの声明を発表した。

 アル・タニ氏の怠慢な資金繰りによって低迷の一途をたどってきたマラガだが、状況は一向に改善されない。現在はスペインプロリーグ機構が敷くサラリーキャップ制に違反していることで、岡崎ら新加入選手を登録できない状況に陥っている。

 マラガは現在のチーム予算を約半分まで削らなくては選手を登録できないが、しかしアル・タニ氏は選手の売却・放出を一切認めていない。ビジャレアルから届いたFWハビエル・オンティベロスの獲得オファー750万ユーロを撥ね付け、さらに契約解除条項の行使を申し出た選手たちの放出すら否定。ホセ・ルイス・カミネロSD(スポーツディレクター)はこうした状況について「普通ではない」と語るに至り、ビクトール・サンチェス・アモ監督は「私たちも心配はしているが、同様に信じている」と複雑な心境を明かしている。

 こうした中で声を上げたのが、マラガの2.5%の株式を保有する少数株主組合である。同組合は何度も大きな失望を味わわせてきたアル・タニ氏を辛辣に批判する声明を発表した。

「アル・タニ、私たちはついにここまで来てしまった。私たちはあなたを信じない。あなたの経営には何も期待しない。それが日々、あなたが示していることにほかならない。私たちはあなたが出て行くこと、あなたが保有する残りの株式を手放すこと、あなたが誠実なるクラブの人間やマラガを応援する全世代のファンの顔を見て恥じることを望んでいる」

「あなたにはもう二度と、私たちの土地に踏み入れてほしくはない。私たちはあなたを愛していない。誰もあなたのことを愛してなどいない。マラガは私たちは町、私たちの希望であり、私たちの子供に受け継がれていくものだ。そして、この町のクラブであるマラガFCは、私たちの象徴なのだ。あなたは、それらのどんなことも代表していない」

 混沌たるマラガが向かう先は、果たして……。

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