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ミラン危機で伊メディアが本田圭佑とザッケローニ氏に注目!ザック氏は古巣に見解

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ミランに所属していたMF本田圭佑

 ミランが成績不振に見舞われる中、イタリアメディア『メディアセット』が30日、元ミランのMF本田圭佑アルベルト・ザッケローニ氏にスポットライトを当てた。

 ミランは今シーズン、新指揮官マルコ・ジャンパオロの下でスタートを切ったが、セリエA第6節を終えて2勝4敗。獲得ポイントはわずか6ポイントで降格圏が間近に迫る16位と苦しむ。そんな中、イタリアメディアは、「ミラン…ホンダが立候補、ザッケローニは懐かしむ」との見出しでミランに縁のある2人に注目した。

 本田は2014年冬から3年半にわたってミランの背番号10番を背負ってプレー。成績不振に苦しむ古巣を見かねた無所属の本田がツイッター上で、「僕はいつだってあなた方を助けたいと思っています。必要な時に連絡を下さい! @acmilan」とミランに逆オファーを提示したことが話題となった。

 また、1998年から2001年までミランを率いてスクデットをもたらした元日本代表指揮官ザッケローニ氏によるミラノ時代の思い出を綴ったツイートにも注目。「ザッケローニがミランでの過去を懐かしんでいるが、果たしてメッセージなのか」などと紹介した。

 なお、ザッケローニ氏は『コリエレ・デラ・セーラ』のインタビューにおいて、ジャンパオロの手腕に疑問の声が上がり始めた古巣ミランに対する見解を示している。

「クラブは公に監督を批判するべきではない。選手たちが従わなくなり、それは死刑を意味するからだ。在任する限り、世界最高峰の監督として扱うべき。それができないならすぐにでも交代させるべきだ。ジャンパオロは優秀な指揮官だと思うが、時間が必要だ。(アリゴ・)サッキと同じで個人の能力ではなく、組織力を重視するタイプ。チームに偉大な才能を持つ選手がいないのなら、さらに困難を極める」

 また元日本代表指揮官は、ミランが名門クラブであることが大きなプレッシャーとなっていることを指摘した。

「私はイタリアのビッグクラブで仕事をしてきたが、ミランほどユニフォームに重みがあるクラブは他にない。サンシーロやミラネッロでは、歴史に押しつぶされそうになる。フィオレンティーナ戦の選手たちは冷静でいられず、恐れを抱き、すぐにボールを回していた」

 続いてザック氏は、ミランが目標とするUEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得するために、「組織でのプレーに重点を置き、ギャップを埋めていく必要がある」と指摘しつつ、ミラン復活のためのキープレーヤーに20歳のFWラファエル・レオンとスペイン代表FWスソを挙げた。

「まずはレオン。考え方が縛られておらず、積極的なプレーを仕掛けたからね。それからスソ。他の選手よりも優れた技術を持つ。私なら彼を基礎にチームを作る。それからジャンパオロは4、5人の選手を固定して適正ポジションに据えるべきだ」

 さらにザック氏は、ミラン指揮官に理解を示してアドバイスを送りつつ、今後のミランの動向に注目している。

「ジャンパオロは新聞を読んだり、テレビをつけたりしてはならない。彼には、ミラネッロに籠って指導に専念することをお勧めする。メディアやファンによるプレッシャーはとてつもない。クラブに潮流を逆行していく力があるかどうか見ものだ」

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