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宮市亮、監督が求める“数字“に「問題ない」と自信…好調ザンクト・パウリの昇格を視野に

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好調なシーズンを送るFW宮市亮

 ブンデスリーガ2部ザンクト・パウリに所属するFW宮市亮は今季の公式戦9試合すべてにフル出場。地元メディアの取材に応じ、今シーズンの好調ぶりを語った。クラブの公式ウェブサイトがそのコメントを紹介している。

 2015年夏にアーセナルから加入し、ザンクト・パウリでは両ひざの十字じん帯を断裂するなど度重なる重傷に悩まされた宮市だが、2018-19シーズンを負傷せずに過ごすと、今シーズンはここまで9試合に連続フル出場し、個人記録を更新し続ける。リーグ戦3試合は右サイドバックや右ウィングバックで起用されながら1ゴール2アシストをマークし、チームの主力としての地位を確立している。

 そんな宮市は、取材陣に自身が好むのはウィングでのプレーかと問われると、「そのポジションはとても居心地良いです。でも僕はどこでプレーするのか気にしません。右サイドバックでプレーしたときも、とにかく出場できたことを喜んでいました」と言及。ヨス・ルフカイ監督にウィンガーとしては4~8ずつのゴールとアシストを求められていることには「問題ないです。自分ももっと点を取って、アシストすることを目指していますので」と返した。

 9月22日に行われた第7節オスナブリュック戦でシーズン初ゴールを挙げた宮市は、同試合では35.17km/hと今季2部最速スプリントの記録をも叩き出している。「十字じん帯を断裂したあとでもあれほど速く走れて、最速のプレーヤーにもなれたことをうれしく思います」と満足感を示しつつ、「僕はどの試合でもチームのためにすべてを出し切りたいと考えており、それが僕にとって一番大事です」と個人記録よりチームを優先する姿勢をうかがわせている。

 2-1での勝利を収めた第4節ホルシュタイン・キール戦以来3勝2分けと好成績のザンクト・パウリは現在6位に位置。宮市は「成功へのカギは良いトレーニングです。それこそ僕たちの試合毎の改善につながります。この調子で続けることができれば、きっともっと改善していくだろうし、もっとたくさんの勝ち点を獲得できます」と好調の要因はルフカイ監督の下でのトレーニングとの見方を語った。

 1部昇格を夢見るのだろうか。宮市はそれに関する話は「まだ早いでしょう。どの試合も大事なので。インターナショナルブレイク前にニュルンベルク戦に臨みますが、今はその一戦のみに集中するべきです。ザンドハウゼン戦のパフォーマンスを維持できればニュルンベルク相手にも3ポイントを獲得するチャンスがあります」とまずは次戦に集中する必要性を強調している。

 一方、ドイツ紙『ビルト』が「ミヤイチは1部昇格を語る」との見出しの記事で伝えたコメントによると、宮市はルフカイ監督を「本当に良い監督だと思います」と絶賛。「彼は初日から1部昇格を目指していると話しています。僕もこのチームと一緒に1部に行きたいです」と明かし、「道のりは長いですが、シーズンを通してザンドハウゼン戦で見せたようなパフォーマンスを続けることができれば、可能性はあると思います」と1部昇格を視野に入れていることは否定しなかった。

 なおザンドハウゼン戦ではマンチェスター・ユナイテッド下部組織育ちのノルウェー代表MFマッツ・メラー・ダーリとのボックス内でのワンツーから相手ゴール右に抜け出し、U-21スウェーデン代表FWヴィクトル・ギョケレスのゴールをお膳立て。監督にもダーリとの連携を称賛された宮市だが、「マッツのことを良く知るようになりました。彼はスーパーなプレーヤーですし、僕たちはお互いをとても良く理解し合っています」と攻撃陣でのパートナーシップに触れ、新加入選手を含めて「僕たちはチームとしてまとまっていて、本当に優れたチームであるという感触を得ています」と期待を寄せた。

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