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チェルシーがサンチョ獲得に向け最高額投資へ…マン・Uやとの争奪戦にも自信

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 チェルシーが、ドルトムントFWジェイドン・サンチョ獲得レースに参戦した。『Goal』の取材で明らかとなった。

 マンチェスター・シティの下部組織出身で、2017年に加入したドルトムントでその才能を開花させたサンチョ。19歳ながらすでに公式戦74試合に出場し、21ゴール32アシストをマークするなど、チームの主力として活躍。昨年にはイングランド代表デビューも果たし、レギュラーの座を掴みつつある。

 しかし、素行不良が度々問題に。ブンデスリーガ第8節ボルシアMG戦では、クラブの許可なしでチームへの合流が1日遅れてメンバー外に。またチャンピオンズリーグ・グループリーグ第5節バルセロナ戦では、直前のミーティングに遅刻し、ベンチスタートとなっていた。ルシアン・ファーブル監督やクラブ上層部、チームメイトも度重なる規律違反を問題視していると報じられている。

 そして、ドルトムントはサンパオロFWアントニーやグレミオFWエベルトン獲得資金を得るため、サンチョをすぐにでも売却することを考慮し始めている模様。2022年までの契約を残すイングランド代表FWだが、ウスマン・デンベレをバルセロナへ売却した際に得た1億500万ユーロ(約127億円:現レート)超える金額で手放す可能性がある。

 そこでチェルシーは、サンチョ獲得へ動き出したようだ。これまでケパ・アリサバラガ獲得のために支払った7200万ポンド(約103億円:現レート)を超え、クラブ史上最高額を投じる構えがある。現在FIFAから補強禁止処分を受けているものの、スポーツ仲裁裁判所(CAS)へ控訴することで補強プランを進めており、1月もしくは来夏での獲得を望んでいることが『Goal』の取材でわかった。なおサンチョ自身は、タミー・エイブラハムやカラム・ハドソン=オドイらイングランド代表チームメイトと密接な関係を築いており、これが後押しになる可能性もある。

 現在サンチョに関心を示すのは、チェルシー以外にリバプールとマンチェスター・ユナイテッド。しかしリバプールのユルゲン・クロップ監督は、移籍金が高すぎることを認めており、またモハメド・サラーがいることから、サンチョのためのスペースはないと見られている。

 一方マンチェスター・ユナイテッドは1億1900万ポンド(約170億円)を支払う準備を進めているが、今季のチャンピオンズリーグに出場しておらず、さらに現在4位チェルシーと8ポイント差の6位と、トップ4フィニッシュは難しいと見られている。

 これらの事実から、チェルシーはサンチョ獲得に自信を深めているようだ。さらにペドロやウィリアンといった選手は今季限りで契約満了となり、19歳ウインガーを迎え入れるポジションも空くことになる。

 フランク・ランパード監督の下でイングランド出身若手選手を重宝し、新時代を迎えたチェルシー。サンチョは、そんな新たな“ブルーズ”の顔となるのだろうか。

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