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新型コロナ感染拡大で日程変更のセリエA、インテルの不満のワケは?伊紙が分析

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 新型コロナウイルス感染拡大による延期試合の取り扱いを巡り、インテルが不満を示している。イタリア紙『ラ・スタンパ』がその舞台裏を説明した。

 コロナウイルスの感染拡大が懸念されるイタリアでは、流行地域であるロンバルディア州など一部の地域で開催予定だった第25節および第26節の試合の延期を決定。一部の試合だけを実施することに対して不公平であるとの声が上がる中、レーガ・セリエAは今週末の第27節を順延し、7日から9日にかけてイタリアダービーを含む第26節の残りの6試合を行うことを検討している。

 4日にもこの方針を承認する見込みとなったが、インテルのスティーブン・チャン会長はSNSでセリエA会長を非難。ジュゼッペ・マロッタCEOも『Rai』インタビューでセリエAの計画に反対する考えを示している。

 そんな中、イタリア紙は、チャン会長率いるインテルの思惑について説明している。インテルは日程表の順序を守ることを希望。まず第25節のサンプドリア戦を行って勝利し、ポイント差を縮めた上でユベントスとの直接対決に臨むのが理想としている。

 またセリエAが検討している通りに9日にユベントス戦を行った場合、コッパ・イタリア準決勝ナポリ戦セカンドレグ(5日)、ヨーロッパリーグのヘタフェ戦ファーストレグ(12日)と重要な決戦が3試合連続となるためでもあるという。

 ただ現状では代替案が見つからず、インテルの希望が満たされることはほぼ不可能と見られている。今後は通常開催が可能な場所について通常通り試合を行い、感染拡大が懸念される地域では無観客で試合を行うことになる。

 インテルはこの決定の採決の際に投票を棄権することで反対の意向を示す可能性がある。なおこのほかサンプドリアのマッシモ・フェレロ会長も『ANSA』のインタビューにおいて、セリエAの方針に不快感を示している。今後の動向は注目されるところだ。

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