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中国開催の新クラブW杯が延期へ、FIFAが緊急会議「例外的な対策が必要」

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前回王者のリバプール

 国際サッカー連盟(FIFA)は18日、来年夏に中国で開催される予定だったクラブワールドカップ(クラブW杯)の日程を変更すると発表した。すでに24クラブ制の新方式への移行が決定済み。しかし新型コロナウイルス流行の影響で、今年夏に予定されていた欧州選手権(EURO)とコパ・アメリカ(南米選手権)の延期が決まり、大会期間の重複が懸念されていた。

 FIFAは同日、緊急評議会を電話で開催し、全会一致で決議。AFCなどによると、新たな日程は2021年冬、もしくは22年や23年まで延期する可能性があるという。

 併せて、現状では各国リーグ戦の開催時期がずれ込んでいるため、選手の登録ウインドーや移籍に関するFIFA規則の一時改正を行うことも決定。また世界保健機関(WHO)が管理する基金に1000万ドル(約10億8千万円)を寄付し、新型コロナウイルス対策に活用することも取り決めた。

 FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は声明を発表。「こうした例外的な状況に対しては例外的な対策と決定が必要。この危機は世界全体に影響を与えており、解決策を出すには世界中すべてのステークホルダーの利益を考慮する必要がある。われわれは今日、協力、連帯、団結の精神をあらためて示した」とした上で、「FIFAはあらゆるステークホルダーと緊密に連絡を取り、直面するさまざまな問題への必要な措置を考え、実行する。サッカーコミュニティー全体の前進を望む」と述べている。

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