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「カルチョは接触スポーツ。セリエA再開に賛成できない」伊の新型コロナ技術委員が見解

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イタリアの新型コロナウイルス技術委員が見解を示した

 イタリアの感染症専門家がセリエA再開について見解を示したが、ラツィオからは反発の声が上がった。

 イタリア国立衛生研究所感染症部長のジョバンニ・レッツァ氏が13日、イタリア紙『レプブリカ』のインタビューに応じ、セリエA再開に向けて自身の見解を示した。

 新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るうなか、イタリアでは15万人以上が感染、死者は2万人を超えるなど深刻な状況となっている。セリエAは3月9日の試合を最後に中断したままだが、リーグ再開に向けて関係者の間で模索が続く。そんななか、新型コロナウイルス対策のために設置された科学技術委員会のメンバーであるレッツァ氏が警鐘を鳴らした。

 レッツァ氏は、「専門家として見解を示すとすれば、私は再開に賛成はできない。科学技術委員会も同意見だと思う。この後は政治判断になる。カルチョは接触のあるスポーツであり、一定の感染リスクがある」とコメント。リーグ再開案に釘を刺した。

 しかし、同時に自身がローマのファンであることを明かし、「ロマニスタとしては、すべての試合を無効にしたいところだ」と語ったことから、ライバルクラブのラツィオから反発の声が上がった。ローマが今季5位と低迷する一方、ラツィオは首位ユベントスと1ポイント差で2位につけるなど好調。スクデットのチャンスも残している。このため、かねてより再開案を推進するラツィオの広報担当アルトゥーロ・ディアコナーレ氏は不快感を示し、「科学者はファンをやっている場合ではなく、ウイルスの治療法を発見することを考えるべきだ」と皮肉を述べた。

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