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無観客での再開見込まれるリーガ、録音歓声を差し込む可能性も…「ゴールチャンスの『ウイ!』はどうする?」

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無観客での再開見込まれるリーガ

 新型コロナウイルスの影響で中断し、ここにきて再開へと動き始めているリーガ・エスパニョーラだが、無観客での試合開催が止むを得ない状況とされている。静まり返ったスタジアムでの試合は味気ないものだが、テレビ実況で録音歓声を差し込む可能性も検討されているようだ。スペイン『マルカ』が報じている。

 厚生省の判断次第ではあるが、6月上旬の再開を見込んでいるがリーガだが、観客を入れることはシーズン終了まで不可能とされている。そのためにテレビでは、試合の臨場感を生み出すために録音歓声を差し込む可能性もあるという。スペインプロリーグ機構ラ・リーガのオーディオビジュアル部門を統括するメルシオール・ソレール氏は、次のように語った。

「歓声を擬似的に生み出す可能性については話し合った。前にラージョのピッチや、(ベティス本拠地ベニト・)ビジャマリンの工事中に行ったようにね。その可能性は討議されたよ。ただUEFAも私たちも、そのやり方を完全に支持しているわけではないがね」

 その一方で、リーガを中継するスペイン『モビタール・プルス』の実況アナウンサー、ミゲル・アンヘル・モランは、録音歓声について否定的な考えを隠さない。視聴者に悪印象を植え付けるとの見解を述べた。

「録音歓声は支持できないな。現実は現実なんだよ。スタンドが空ならば、歓声は聞こえないものとなる。一体、どうやって(ゴールチャンスの際に起こるリアクション)『ウイ!』を録音で再現するっていうんだ? その手法は悪い印象を与えるだけだろう」

 また『ラディオ・マルカ』のディレクターを務めるラウール・バレラ氏は、無観客試合が実況に与える影響について語った。やはり、熱狂を生み出すことは難しいようだ。

「マドリーの無観客試合を2回ほど中継したことがあったが、実際的に問題はなかった。ただ熱狂度に関しては、相当に不足することになる。観客が与える影響は、やはり大きいんだよ。批判、応援、歓喜の声、とね」

「実況者が受ける最たる批判は、ローカルチームがゴールした場合に、アウェーチームのそれよりも熱く実況してしまうというものだが、それは観客の歓喜に影響されるからなんだ。観客の声を聞けば、声のトーンは必然的に上がってしまうんだよ。まあ、無観客も贅沢なものだと思うよ。ピッチ上のあらゆる声や音を拾えるわけだからね」

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