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「何人死ねばいいんだ?」選手の健康を蔑ろにするサッカー界にネビル氏が疑問

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 元マンチェスター・ユナイテッドのガリー・ネビル氏は、選手の健康についてもっと議論すべきと警告した。

 世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響を受けるフットボール界。爆発的な感染拡大が起きたイングランドでは、3月13日に中断されたプレミアリーグは無期延期の状態だ。それでも、シーズン完結を目指す同リーグでは、6月上旬の再開に向けて協議が進められている。

 経済的にもフットボールの再開が望ましいとされる一方で、先日に国際サッカー連盟(FIFA)のメディカル部門のトップを務めるミシェル・ドホーヘ医師は「生きるか死ぬかの問題」と2019-20シーズンを打ち切り、新シーズン開幕を目指すべきと主張した。

 さまざまな議論が巻き起こる中、イギリス『スカイスポーツ』で解説を務めるネビル氏は「FIFAのメディカルオフィサーが言ったようにフットボールは9月まで再開されるべきではない。経済を重視した決定でなければ、今後数か月の間フットボールは行われないだろう」と主張し、経済面ではなく、選手の健康を優先に考えるべきと語った。

「中止するまでに何人の選手が死ななければいけない?1人か?それともスタッフの1人が集中治療室に運ばれなければいけないのか?関係者はどのようなリスクを負わなければいけないのか?今行われている協議はすべて経済のことだけだ」

 さらに、ネビル氏は再開に向けての考えに同調するも、冒さなければならないリスクに関してもっと議論されるべきと感じているようだ。

「他の選手以上にコロナウイルスのリスクを背負わなければいけない選手もいる。健康を優先して考えるのなら、現段階で答えは1つだ。何人の選手が喘息を持ち、何人の選手が糖尿病を患っているかなんてわからない。これらのリスクを全部検査したり、このような選手たちを危険に晒すのか?仮に再開すれば、私たちは指をクロスさせて、選手やスタッフが病気に罹らないように毎日願うしかない」

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