バルセロナのキケ・セティエン監督は、今夏の移籍市場でネイマールを獲得する可能性を否定した。

　2017年夏に2億2200万ユーロ(当時約290億円)の史上最高額でパリSGに移籍するまでバルセロナで活躍したネイマール。フランスでも確かな輝きを放つ同選手だが、スペイン復帰を熱望するとされており、昨夏には双方のクラブが交渉に臨むも決裂。それでも、バルセロナが今夏の移籍市場で再チャレンジすると予想されていた。

　しかし、新型コロナウイルスの影響で事実上活動停止状態のバルセロナは財政難に直面。そのため、1月にエルネスト・バルベルデ監督の後任として就任したセティエン監督は、今夏の移籍市場でビッグディール成立は困難であると考えているようだ。

　同指揮官はイタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』で「ネイマールに2億2200万ユーロ?ない。それだけの資金を費やせるクラブがあるとは思えない。多くの小さなクラブが危機的な状況だ。フットボールは制御不能な状況の中にいる」とブラジル代表FWとの再契約に動く可能性を否定した。

　また、先日から頻繁に報じられるアルトゥールのユベントス移籍に関しては「私はよく首脳陣と話をするが、誰1人としてこの件について話していない」と主張し、同選手の残留を確信しているようだ。

「アルトゥールはバルサにいたいと何度も言っている。私も彼のことを完璧に理解している。彼は“世界最高の選手とプレーするチャンスがあるこのようなチームから去ろうとは思わない。それに最高の監督もいる!”と考えているはずだ」
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