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原口元気、直近15試合で7ゴールに関与…ハノーファーSDが考える攻撃力を発揮するようになった理由

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好調を維持するMF原口元気

 ブンデスリーガ2部ハノーファーに所属する日本代表MF原口元気はようやく10番らしい姿を披露している。クラブのゲルハルト・ツーバーSD(スポーツディレクター)が地元紙『ハノーファシェ・ノイエ・プレッセ』で、その好調について語った。

 原口は2018年夏にヘルタ・ベルリンからハノーファーに移籍。背番号「10」を選び、周囲から大きな期待を寄せられたものの、新天地での初シーズンはノーゴール(4アシスト)に終わった上、チームとともに2部降格という苦汁を味わい、それに応えられず。しかし、ケナン・コジャク監督が就任した昨年11月以降はチームをけん引する中心的な存在に。直近15試合では5ゴール2アシスト、PKを獲得するなど結果を残し続けている。

 そんな原口の活躍をツーバーSDは「ゲンキは本当に上手くプレーして、我々にとって最高な選手」と喜んでいる様子。1シーズン目は批判も集まった同選手だが、「彼は伊達にワールドカップのベスト16で得点していたのではないからね」と2018年ワールドカップのベルギー戦でのゴールを引き合いに出すと、以前の監督の下での起用法にも言及。「彼はうちではすべてのポジションでプレーさせられ、あっちこっちに動かされた」と指摘し、そのためパフォーマンスが上がらなかった可能性を示唆した。

 コジャク監督の下でトップ下に落ち着きつつある原口が期待どおりのプレーを見せることについて、ツーバーSDは「何故急に上手くいっているのかは説明できないことはよくあるものだ」と認めるも、「選手によって、監督との親しさによりハマることもある。あの2人はすぐに通じ合ったからね」と監督との信頼関係を理由と見ているようだ。同監督の「彼に対する信頼は厚いが、同時に求めるものも多い」とも証言した。

「彼はゴールを決めればアシストもする。それが彼をさらに勢いづけている。(うちの)サッカーに完全に入り込んでいる。日本人はやや遠慮がちと言うが、ゲンキは完璧にチームに溶け込んでおり、いつも明るくてふざけたりしているよ」

 原口はハノーファーではすでに4人の監督を経験。ようやく攻撃力を発揮できるようになったのは4人目のコジャク監督の存在が大きいようだ。

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