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テネリフェ凱旋の柴崎が超美技ヒールパス披露…AT同点弾のデポルティボは再開後6戦無敗

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デポルティボMF柴崎岳

[6.30 スペイン2部第37節 テネリフェ1-1デポルティボ]

 スペイン2部リーグは6月30日、第37節を各地で行い、MF柴崎岳所属のデポルティボテネリフェと1-1で引き分けた。前節出場停止だった柴崎は、スペインでのキャリアをスタートさせた古巣との対戦。無観客のためサポーターに姿を見せられないのは悔やまれたが、テネリフェ島のピッチに約3年ぶりに立ち、フル出場で上々のパフォーマンスを見せた。

 柴崎は2017年1月、鹿島アントラーズからテネリフェに移籍し、スペインでの挑戦を開始。わずか5か月間の在籍ながら次第にパフォーマンスを上げ、チームを昇格プレーオフ決勝にまで導いた。翌17-18シーズンは決勝の相手だったヘタフェに加入し、スペイン1部への個人昇格を果たしたが、今季から2部のデポルティボに所属したことで、テネリフェ島への凱旋が実現した。

 試合は立ち上がりから両チームともにチャンスをつくり合う展開。テネリフェはMFアイトール・サンス、デポルティボはDFダビド・シモンがミドルレンジからのシュートを放ち、相手GKを強襲した。ところが20分過ぎには互いが負傷者を出し、早くも交代カードを切り合う展開。その後は目立った決定機をつくることなく、0-0のままハーフタイムを迎えた。

 0-0で迎えた後半29分には、柴崎が美しいプレーで絶好の決定機を導いた。左後方からペナルティエリア際でパスを受けると、後ろ向きのままダイレクトヒールパスを相手の最終ライン裏へ供給。これが見事にMFサルバ・ルイスに通り、ゴール前に折り返しのボールが入った。しかしながらFWクリスティアン・サントスのシュートは相手GKが足で阻止。デポルティボは先制のビッグチャンスを逃した。

 するとデポルティボは後半35分、自陣ペナルティエリア内でハイボールの空中戦を競り合ったDFムジャイド・サディックがFWホセルを上から叩いてしまい、PKを献上。これを37分、MFルイス・ミジャが落ち着いて決め、ホームのテネリフェが先制した。39分には主審に抗議したコーチングスタッフにレッドカードが出され、退席処分となった。

 このままアディショナルタイムに入り、デポルティボは敗色濃厚。ところが45+2分、右サイドからのクロスがファーサイドに流れ、左からの折り返しのボールがゴール右斜め前にこぼれると、タイミングよく走り込んだMFアゲル・アケチェがダイレクトで強烈な左足シュート。これがネットに突き刺さり、土壇場で同点に追いついた。そのまま試合はタイムアップ。デポルティボは連勝こそ止まったが、これで再開後6試合負けなし(2勝4分)となった。

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