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乾出場の試合で「今季リーガで最もクレイジーなプレー」が生まれる

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自ら決めて自ら守ったMFルーカス・オカンポス

 嘘のようなことが現実に起きた。セビージャは6日、リーガ・エスパニョーラ第34節でMF乾貴士の所属するエイバルをホームに迎え、1-0で完封勝利。先制点を挙げたMFルーカス・オカンポスが終盤にGKを務め、自らピンチを防ぐ見事な“二刀流"をやってのけた。スペイン『マルカ』は「今季最もクレイジーなプレー」として同試合に注目している。

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)出場圏内の4位につけるセビージャは後半11分に先制した。右サイドで乾のマークをはがしたMFヘスス・ナバスが左足でクロスを送り、ファーのオカンポスが反応。右足のアウトでゴール右に決め、1-0とした。

 そのまま終盤を迎えると、セビージャは後半アディショナルタイム6分に決定機を許す。エイバルFWキケ・ガルシアのシュートは右ポストに当たって難を逃れたが、同選手と接触したGKトマーシュ・バツリークが負傷退場。チームはすでに5枚の交代枠を使っており、オカンポスが急きょGKを務めることになった。

 試合は5分以上の中断を経て、後半アディショナルタイム11分にエイバルの右サイドからのスローインで再開。GKマルコ・ドミトロビッチもゴール前に上げて最後のチャンスに賭けるエイバルは、混戦から再び同点のチャンスを迎える。しかし、ドミトロビッチが左足で押し込もうとしたボールはオカンポスが好反応を見せてストップ。直後のピンチでもチームメイトたちが体を張ってゴールを許さず、クリアした後に終了のホイッスルが鳴った。

 試合で唯一の得点を記録した選手が急造GKを担い、ラストプレーで相手GKの決定的なシュートを止めて完封勝利を導く。なかなかお目にかかれない展開に同紙は「今季最もクレイジーなプレーが見られた」と記し、「オカンポスは何でもする。彼は得点し、チームを救った」とセビージャMFを称賛。クラブ公式ツイッター(@SevillaFC)も同選手の写真を投稿し、「彼はどこの惑星から来た?」と異次元のパフォーマンスを称えた。

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