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移籍市場閉幕48時間前に合意も…デンベレのマンチェスター・U移籍破談の背景は?

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バルセロナFWウスマン・デンベレ

 最終的に実現しなかったものの、マンチェスター・ユナイテッドバルセロナとFWウスマン・デンベレの移籍で合意していたようだ。『フランス・フットボール』が報じた。

 今夏の移籍市場でジェイドン・サンチョをトップターゲットに据えたマンチェスター・U。しかし、ドルトムントとの交渉は難航を極め、終盤になり代役としてデンベレにターゲットを変更し、獲得に近づくと報じられていた。しかし移籍は実現しないまま、10月5日に国際移籍市場は閉幕を迎えている。

『フランス・フットボール』は、デンベレのマンチェスター・U移籍を巡って複雑な状況が発生し、この移籍にはフランス代表FWだけではなく、バルセロナ行きが報じられたメンフィス・デバイ、さらにイスラム・スリマニの去就にも大きく影響を与えたと伝えている。

 移籍市場閉幕の48時間前、バルセロナとマンチェスター・Uはデンベレの移籍で合意。スペインのクラブは同選手の高額なサラリーの節約とスカッドの空きを確保し、デパイを迎え入れる準備を整えていたという。それと同時に、オランダ代表FWを失うリヨンは、レスターの契約下にあるスリマニを代役として獲得する予定だったようだ。

 そして迎えたデッドラインデーの5日、閉幕まで5時間となった現地時間19時、移籍に必要な書類がそれぞれのクラブに届けられた模様。デンベレの移籍が成立し次第、残りすべてのディールが完了する状態だったようだ。しかし、2時間後の21時にバルセロナとマンチェスター・Uの取引は破談に。フランス代表FWはカタルーニャから離れる意思がないことをクラブに伝え、これにより3クラブを巻き込んだ取引は成立しないまま移籍市場は幕を閉じたと同メディアは伝えている。

 昨夏にもバルセロナがネイマールとの再契約に奔走する中、同選手はパリSG行きを拒んだとされており、今夏も同様の結末を迎えることとなった。

 なお同メディアによると、2017年夏の加入以降、度重なる負傷に泣かされるデンベレだが、依然としてバルセロナでのキャリアを続ける意思があり、再びチャンスをつかめると考えている様子。しかし、土壇場でのこの決断はデパイ獲得を熱望するロナルド・クーマン監督を憤慨させるものに。同指揮官はすでに23歳のフランス代表FWのプレー面への失望をあらわにしており、今シーズンはより限定的なチャンスしか与えられない状況になるかもしれない。

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