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「解任がこわい。ここが愛おしい」最下位続く岡崎慎司所属のウエスカ、監督がバルセロナ戦後に心境を告白

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ウエスカのミチェル監督

 ウエスカのミチェル監督が、自身が解任される可能性について、その恐怖を告白している。

 3日のラ・リーガ第17節、本拠地アルコラスでのバルセロナ戦を0-1で落としたウエスカ。今季ラ・リーガの成績は1勝9分け7敗となり、勝ち点12で最下位に位置している。

 このバルセロナ戦は、ウエスカをラ・リーガ1部復帰に導いたミチェル監督の首がかかった試合ともされていたが、指揮官本人はその解任への恐怖を素直に口にする。 試合後、スペイン『モビスタール・プルス』とのフラッシュインタビューで、次のようにコメントした。

「チームが自信を失うこと、私が監督から降ろされることがこわいんだ。私はここにいることを愛おしく思っているし、ずっと期待を抱きながら働いている。ここの人たち全員に敬意を持てているんだ」

「私が動揺している様子だって? 当たり前のことだろう。私たちは17試合を戦って1戦しか勝利できず、7回負けている。負けた数はラ・リーガの中でも少ない方だが、しかし勝てないことで最下位に沈んでいる。それでも私はチームがまだ死んでおらず生きていると思っているし、ここから落ち込んでしまうことに恐怖を感じている。私たちには、勝つためにあと1歩が足りない。今日まで(クラブからは)信頼を伝えられてきたが、明日にどうなるのかを見てみよう」

 ミチェル監督はその後に臨んだ記者会見で、より詳細にその心境とチームの状態を語っている。

「2勝できれば勝ち点18に到達するが、それが現時点での私の挑戦となる。私は今、キャリア最高の時期にいる。力とエネルギーは200%ある。チームも命を賭して戦っていると思えるし、そのことを練習でも示してくれている。難しく、危惧すべき状況だが、私は解決法があると思っている」

「私の恐怖は選手たちが落ち込むことにあるが、彼らは今なお戦い、前に向かおうとしている。解任は、私が最も心配していることにはならない。自分はエネルギーにあふれているし、選手たちからも活力を感じられる。現状の最大の解決法は、もう勝利を手にすることにほかならない」

 ミチェル監督はまた、この冬の移籍市場で補強の必要性がないことも強調。FW岡崎慎司らを擁する現陣容への信頼を口にしている。

「私たちからは何も求めていない。今の陣容で十分だ。補強があるとしても歓迎するが、しかし私は現在の選手たち全員に満足している。全員を戦力に数えているよ」

 現在46歳のミチェル監督は2017年2月にラージョを率いて監督デビューを果たし、2017-18シーズンにはラ・リーガ2部優勝でもって同クラブを1部復帰に導いた。しかし翌シーズン途中、成績不振で解任されると、2019年6月から2部に降格したばかりのウエスカを指揮し、わずか1シーズンでの1部復帰を達成している。

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