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長谷部誠が明かす契約延長に至るまでの経緯「思えば条件とかまったく交渉しなかった(笑)」

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会見に臨んだ元日本代表MF長谷部誠

 フランクフルトの元日本代表MF長谷部誠が10日、クラブのリモート会見に臨んで地元メディアの記者たちの取材にドイツ語で応じた。

 長谷部は先日、フランクフルトとの契約延長が正式決定。37歳にしてチームの中心の1人としてプレーし続けるベテランは、少なくとも22年夏まで現役生活を送ることが決まった。

 1月に37歳の誕生日を迎えた長谷部は会見の中で度々「昨夏には99.9パーセントないと考えていた」とさらなる現役続行への自身の驚きを強調。今年に入ってから主に出場する本職6番(ボランチ)での自身のパフォーマンスに予想以上の手応えを感じたことも翻意を促したことを示唆しつつ、今回の契約延長につながった強化担当のフレディ・ボビッチ執行役員とのエピソードを振り返った。

「2週間ほど前のことでしたかね。その日フレディと朝食をとったのですが、彼に気分はどうか聞かれ、『すごく良いです』と答えました。『プレー続けることは考えられるか?』とも聞かれ、『プレー続けたいです』と答えたら、その翌週に代理人から電話かかってきて『契約書が作成されたのでサインだけすればいい』と言われまして(笑)」

「もちろん、数週間前かには(アディ・ヒュッター)監督とも話し、監督に一緒に仕事を続けることを希望していると伝えられていました。それが一番大事なので。そういう流れでしたが、思えばサラリーや条件とか、まったく交渉しなかったという(笑)。3年契約を結びたいと言えば良かったです(笑)。まあ、1年でも十分でしょう」

 一方、“キング・カズ”こと三浦知良のように54歳までプレーを目指すかと問われた長谷部だが、「毎年夏に日本で会っており、一緒に食事したりしています。彼はものすごいですよ。でも自分はあれほどプレーできるとは思えませんし、それを目標にしていません」とコメント。「彼とはフィットネスに関してたくさん話しています。お酒などほとんど飲まず、練習に取り組み、毎日身体のケアに2~3時間を費やしていると聞いています。当然、僕にとってお手本ですよ」とも続けている。

 また、ボルフスブルク時代に経験した「チャンピオンズリーグに再び出場するのが大きな夢」とも話す長谷部は、さらなる延長の可能性についても言及。「現時点、それについて話すのは難しいですね。サッカーでは何があるのか分かりませんし、昨夏には99.9パーセント今季が最後になると考えていましたからね。ただ、今の気持ちから言うと、来季いっぱいで現役キャリアを終えるかと思います」と話している。

 なお、長谷部は去年考えていたキャリアプランが変更となったとはいえ、現役引退後の目標は「ドイツで監督ライセンスを取得することです」のままとのこと。「その点、ドイツは世界で最高だと思うので。昨シーズンのチャンピオンズリーグの準決勝には3人のドイツ人指揮官が率いるチームが勝ち上がっていましたからね」と語ると、「ですが、監督、マネジャー、それともまた別の仕事を目指すのかに関してはまだ決めていません」とも明かしていた。

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