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堂安律は“ロッベンの再来”?独誌が強み、課題を分析「フィニッシュの部分が上達すれば…」

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ドイツ誌がMF堂安律を特集

 ドイツ誌『11 Freunde』がビーレフェルトの日本代表MF堂安律を特集。選手の特徴を分析する中で、元オランダ代表FWアリエン・ロッベンと比較した。

 現在22歳の堂安は昨夏にPSVからのレンタルでブンデスリーガ昇格組ビーレフェルトに加入。今季これまでの公式戦すべてに出場し、4ゴール3アシストを記録するなど中心的な存在として活躍。『11 Freunde』も、チームでのその重要性について「1部残留を決めたいのならビーレフェルトで一番アクシデントに遭ってはいけない選手」と評し、「リツ・ドウアンのような特別なクオリティーを持つプレーヤーはこの昇格組のスカッドではほかにまったく見当たらない」と指摘している。

 記者は堂安のプレーを分析。「彼の一番の強みは1対1」とドリブルで相手をかわす能力を特徴とし、しばらくの間、選手の個の力ではなく組織的なプレーや戦術面の強化を重視したドイツの育成に触れつつ、このように続けた。

「ブンデスリーガでそれが特別なクオリティーとして目立つ理由の1つは、ドイツの各アカデミーではそういった(ドリブルを仕掛ける)プレーを止めさせられていたからだ。ドウアンが何人かの相手選手に立ち向かえば、ブンデスリーガに慣れている人たちは『彼は正気なのか!』と思い、実際に相手を図々しいハエのように振り払えば不思議がっている」

「そうするにあたって彼の助けになっているのはエクセレントなテクニックや相当な図太さのほか、身体の重心の低さだろう。それにより彼はどのDFにとっても捕らえ難いハタネズミになるのだ」

 記者は堂安をドイツ語では小柄で素早いドリブラーによく使われる“ハタネズミ”と形容。一方で、彼が今後取り組むべき課題にも言及し、その際には堂安の古巣であるフローニンゲンが生んだスターを引き合いに出している。

「シュートの技術においてドウアンは改善の余地があるだろう。強さ、精度に欠けることが多い。そういった部分が上達すれば、フローニンゲンと関係するとあるウィンガーの再来になり得る。フィニッシュのクオリティーを除けばドウアンのプレースタイルはアリエン・ロッベンのに近いものがあるからだ」

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