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アタランタ指揮官、欧州SL構想に抱いた恐怖を明かす「サッカーがすべて終わるかと」

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アタランタジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督

 アタランタの指揮官ジャン・ピエロ・ガスペリーニが25日のボローニャ戦終了後、イタリアメディア『スカイスポーツ』のインタビューに応じると、試合を振り返ったほか、欧州スーパーリーグ(SL)構想に皮肉を述べた。

 ガスペリーニ率いるアタランタは25日、セリエA第33節においてボローニャとホームで対戦。前半から2点のリードを奪うと、相手が1人退場した後半、さらに追加点を挙げて5-0と大勝を収めた。ガスペリーニは、試合を振り返りつつ、チャンピオンズリーグ(CL)出場権争いについて見解を示した。

「セリエAでは1試合ごとにドラマがある。ボローニャは多くの対戦相手を苦しめてきたチームであり、我々はしっかり準備をしてきた。序盤はやや落ち着かず、空回りしてしまったが、リードを奪ってからは上手くいった。CLは3ポイントの差で多くのクラブがつけており、何が起こるか分からない。しかし運命は自分たちの手中にある。これが自分たちの目標であり、難しいが達成できるはずだ」

■CLでのビッグクラブとの対戦は希望

 またアタランタ指揮官は、シーズン終了後の選手の引き抜きの可能性に言及する中で、収支のバランスを考えずに借金を増やし、欧州SL構想を立ち上げることで収益を得ようとしたビッグクラブに苦言を呈しつつ、構想の立ち消えに安堵した。

「貴重な選手たちの流出を恐れているかって? ここへ来た最初の年から経験している。多くの選手たちは、ここでの年俸の10倍にあたるオファーを受けて去って行った。しかし(オーナーの)ペルカッシ家は、年俸の上限を鉄則としている。決して5000万ユーロ(約65億円)の選手を買おうとはしない。それにバイエルンも収支を保ちつつ、あらゆるタイトルを獲得している」

「しかしあの12チームがSLでプレーすることにより、我々はセリエBになるところだった。サッカーは全世界から愛され、注目を集めるスポーツであり、ビッグクラブと対戦できることが希望でもある。(SL構想が発表された直後の先週)月曜日は、すべてが終わるのではないかと恐怖を抱いたよ。何のために我々はプレーするべきなのか? CLがなくなってしまえば、リバプールやレアル・マドリーと対戦するという我々の夢はどうなったのだろうか。あの12クラブには数百万ものファンがいることは理解できるが、サッカー自体を壊してしまうのはやりすぎだ」

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