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ピクシー、コロナ禍に恨み節も「近いうちにまた来日したい」

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[6.11 キリンチャレンジ杯 日本1-0セルビア ノエスタ]

「いろいろなことを思い出して感情的になることもあった」。セルビア代表を率いて、日本のピッチに帰ってきたドラガン・ストイコビッチ監督は思わず感傷にふけった。

 ピクシー(妖精)の愛称で親しまれるストイコビッチ監督は現役時代の1994年に名古屋グランパスに入団。世界的選手として全盛期を迎えつつあったスターは、創世記のJリーグを大いに盛り上げた。監督生活のスタートも名古屋。“革靴シュート”など多くの伝説を残すと、クラブに悲願のリーグ初タイトルももたらした。

 そんなピクシーは3月に母国セルビアの監督に電撃就任。そして就任間もない6月に初の長距離遠征の地として日本にやってきた。「ホテルから一歩も出ることができなかったことが残念。名古屋に行って友達にも会いたかった」。コロナ禍を恨むようにして肩を落とした。

 そして試合は0-1で敗戦。「結果を重視しない。勝った負けたに重きを置いていない」と強調したが、「今回招集出来なかった選手を加えた代表チームなら、おそらく違う結果になっていたでしょう」とピクシーらしい強気な一面もみせる。「9月の予選が一番ですから。その意味でもいろんな成果があった。収穫だったのはデビューの選手がいたこと。若手にチャンスを当てられたことは良かった」。

 また「負けてしまったので特別なことをいうのは相応しくないかもしれないが」と前置きした上で、「テクニックとスピードでいい所が出ていたが、改善するところを挙げれば、攻撃全体。もう少しいい形でのチャンスを作ることができれば、今日も3点か4点入っていたと思う」と日本へのエールも忘れない。「近いうちにまた来日してコロナのない日本で楽しみたい」。愛する日本で再び。ピクシーは今度はファンの前でパフォーマンスを披露することを約束した。●カタールW杯アジア2次予選特集ページ
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