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超大型補強のパリSGが話題の中…ミラン会長「私はFFPがまだ存在することを忘れていない」

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大型補強を敢行したパリSG

 ミランのパオロ・スカローニ会長が、14日付のイタリア紙『コリエレ・デラ・セーラ』のインタビューに応じ、現在のサッカー界を巡る情勢について語った。

 ミランは今夏、下部組織から長年かけて育て上げたイタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマを契約切れで退団に。また、ライバルクラブのインテルは昨シーズンの絶対的エースFWロメル・ルカクをチェルシーへ放出。2人の退団は、セリエAにとって大きな打撃となった。スカローニ会長は、この2つの移籍劇について自身の見解を示した。

「インテルについて話すつもりはないが、ミランが今夏のセッションで投資した金額は7000万ユーロ。他のリーグと比較すると、イタリアのチームはあまり積極的でないかもしれない。セリエAにどんなアピールポイントがあるか? 収入はプレミアリーグの半分しかなく、平凡なリーグと言える。そこで偉大なプレーヤーを失ってしまえば、状況が改善するわけがない」

「ただ、EURO(ユーロ)2020での優勝は大きな助けになる。また東京五輪でのイタリア勢の躍進もあり、イタリアのスポーツは人気を博している。セリエA復興のための魔法の時間になるはずだ」

 続いてミラン会長は、ドンナルンマの他にバルセロナ退団のFWリオネル・メッシ、元インテルDFアクラフ・ハキミ、レアル・マドリー退団のDFセルヒオ・ラモスなど、立て続けにビッグディールを実現させ、限界の見えない補強を続けるパリSGに言及した。

「私はまだ、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)が存在していることを忘れていない。特に、ミランがヨーロッパリーグからの除外という厳しい措置を受けたことを忘れてはいない。UEFAには厚すぎるほどの信頼を寄せている。だから違反があった場合、我々の時と同じようなふるまいを見せるはずだと思う。過去にルールから逃れる方法があったのであれば、それが繰り返されないことを願う。財政状況と補強に関して厳格な精査を行ってほしい」

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