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“13度目”の日本戦で歴史的一勝…オマーン指揮官興奮「どのチームにも弱点はある」「日本を研究した」

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オマーンが日本に初勝利

[9.2 W杯最終予選 日本0-1オマーン パナスタ]

 オマーン代表にとっては歴史的一勝となった。2日、カタールW杯アジア最終予選でオマーンが日本に1-0で勝利。ブランコ・イバンコビッチ監督がオンライン会見に出席し、「この勝利に心から興奮している。私たちにとっては歴史的な勝利だ」と歓喜を口にした。

 FIFAランキング24位でアジアトップの日本に対して、オマーンは79位。過去12度の対戦は日本の9勝3分だったが、13度目の対戦でオマーンが初勝利を挙げた。

「選手たちがこのビッグゲームで勝利できたのは、ピッチ上に全ての心を込めて、精神誠意を尽くして戦った結果だと思っている。監督としても誇りを持っている。私たちの選手は勝つに値するプレーをした。90分間試合をコントロールし、危険な状況を何度も何度もつくった。このパフォーマンスは今後の試合につながる。選手たちはこの試合を心から楽しんで、全身全霊を込めて集中していた。オマーンの人たちにも誇りを持ってもらうことができた」

 インテンシティ高く組織的なサッカーで日本を苦しめ、球際、シュート数、コンディション、戦術でも上回った。スコアレスのまま試合は進むと、終了間際の後半43分、右サイドのワンツーからDFサラー・サイド・アルヤヒアエイがクロス。FWイサム・アブダラ・アルサビが右足ダイレクトで合わせ、決勝ゴールを奪った。

 国内組中心で構成されているオマーン代表は来日前、セルビアで約1か月間のトレーニングキャンプを行っていた。

「良い準備をすることができた。準備の目標というのは、このグループでサプライズを起こすことだった。『きょうの試合で失うものは何もない、得るものしかない。初戦で、パフォーマンスが完璧じゃないとしても情熱を持ってプレーをしよう。日本を驚かせよう』と選手に伝えていた。戦術的にどうやって驚かせたかというと、ハイプレスだ。我々はチャンスをしっかりとモノにした」

 異例の長期合宿で森保ジャパンを研究し、“日本対策”は奏功した。

「私たちは日本チームについてよく知っている。セルビア、タジキスタン、韓国戦の試合を丹念に見た。アジアでの戦いも見てきたし、どういう試合をするか研究した。どのチームにも弱点はある。日本はスモールサイドでのプレーが多いということ。また、攻守の切り替えの時にチャンスが生まれると分かったので、私たちは引いて守るだけではなく、攻撃のチャンスがきたら積極的に生かしていこうと思った。それから、90分間を通じてコンパクトなプレーをしようということは念頭に置いていた。危険なシーンはたくさんあったし、日本は私たちのプレースタイルに対して、解決策を見つけることができなかったと思う」

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