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「欧州サッカーを破壊する」とのラ・リーガ会長の批判に…LFPが反論「無礼な発言を慎むように」

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 フランス・プロリーグ機構(LFP)は8日、ラ・リーガのハビエル・テバス会長の発言を受けて公式声明を発表した。

 以前からパリSGマンチェスター・シティなどのクラブが手にしている資金について、違法性を訴えてきたテバス会長。特に今夏の移籍市場でラ・リーガに所属していたDFセルヒオ・ラモスやFWリオネル・メッシという世界トップクラスの選手を獲得したPSGに対して、テバス会長は次のようにコメントしている。

「PSGの一部の選手の年齢を考えると、レジェンドリーグに見える。一方でリーガはヴィニシウスのような若い選手がプレーしている。PSGが抱える問題について、我々は解決できている」

「国家のクラブはスーパーリーグと同じく、フットボールのエコシステムにとって危険な存在だ。私たちがスーパーリーグに反対したのは欧州フットボールを破壊するためだったが、PSGにも同じ姿勢を取らせてもらう。COVIDの損失が+3億€、フランスのテレビ放映権収入が-40%、それで人件費が+5億€だと? 耐えられるわけがないじゃないか」

「メッシが離脱したが、それでも我々は成長を続けていくだろう。我々はこのようなクラブに対抗していく。彼らはスーパーリーグと同じくらいの敵だ」

 テバス会長のこの発言を受けて、LFPは「PSGやリーグ・アンに関するハビエル・テバス氏の発言について、決意を持って応えたい」と公式声明を発表した。

「彼の発言はふわさしいものではない。我々はテバス氏に対して、無礼な発言を慎むように求める」

「我々とラ・リーガは、そもそも同じアプローチを共有していない。現在のラ・リーガが抱えている内部問題を隠すために、テバス氏が振りかざす『ムレタ(闘牛士が使う赤い布)』になりたくはない」

「そもそも、現在の問題は、スペインのクラブが何シーズンにも渡って享受してきた大金によって引き起こされている。それは彼ら自身の責任である、PSGの責任ではない」

「この問題については、クラブの財政管理という点で何も問題はない。LFPが、DNCG(フランスのサッカークラブの財務状況を監視する機関)を設立し、欧州レベルで主導的な役割を果たしてきたことは否定できないが、それは今日において、誰もが認める効果的な規制モデルとなっている」

「結論として、LFPはテバス氏に、自制心を取り戻すように助言したい。各プロリーグは今、自分たちの発展や深刻な経済状況から立ち直るために、1つになって行動しなければいけない」

「欧州のリーグは国際カレンダーの脅威に立ち向かうために団結する必要がある。これはフランスのサッカー指導者たちが、国際的な団体(UEFAなど)のなかで、それぞれの活動を行ってきたことの意味だ」

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