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ピケ&アラウホらを並べる驚き3トップの理由をバルセロナ指揮官が説明「もし理解してもらえないなら…」

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バルセロナを率いるロナルド・クーマン監督

 バルセロナロナルド・クーマン監督が20日のラ・リーガ第5節グラナダ戦(△1-1)後、DFジェラール・ピケ、DFロナルド・アラウホ、FWルーク・デ・ヨングを前線に並べた理由を説明した。スペイン語圏メディア『インビクトス』が伝えている。

 FWメンフィス・デパイ、MFフィリペ・コウチーニョ、FWユスフ・デミルの先発3トップで臨んだバルセロナは、相手を押し込みながらも0-1で折り返すと、後半開始から中盤のMFセルジ・ロベルトに代えてL・デ・ヨングを投入。後半30分にはベンチスタートのピケを送り出し、L・デ・ヨングとのツインタワーを形成した。

 その後も無得点の時間が続くと、アラウホも前線に上げ、3人をターゲットにしたクロス攻勢に出る。そして後半45分にアラウホが豪快なヘディングシュートを叩き込み、土壇場で1-1の同点に追い付いた。

 クーマン監督は試合後のインタビューで後半のパワープレーについて言及している。

「基本システムは4-3-3。前半はずっとそのようにプレーしていた。難しい試合だったので、フィリップ(コウチーニョ)をルーク・デ・ヨングの後ろで10番としてプレーさせ、デミルとメンフィスをウイングに配置した」

「あとは、ベンチにストライカーがいなかったこと。同点に追い付く、あるいは勝つための方法を模索し、ピケとアラウホを前線に上げてプレーさせた。ゲームに勝つために全てのことを行った。だから私としては、バルセロナのサッカーではないということを強調しなければならない。繰り返しになるが、現在のバルサは8年前のバルサではない」

 チームでは現在、FWアンス・ファティ、FWウスマン・デンベレ、FWセルヒオ・アグエロ、FWマルティン・ブライスワイトと攻撃陣に離脱者が相次いでいる。また、深刻な財政難により、今夏は満足のいく補強を行えなかった。

 指揮官は「怪我人がいても、違ったプレーはできなかった?」との質問には、次のように回答している。

「またしても、同じことを繰り返さなければならないようだ。私たちはバルサ、つまり4-3-3でプレーする。コウチーニョは中に入ることが多いので、ウイングのスピードはあまりない。デミルもあまり深さをつくる選手ではない。といった具合だ。確かに、アンスやデンベレなど、チームに厚みを持たせることができる選手は他にもいるが、今はいないんだ。だから、他の方法を探さなければならない。もし理解してもらえないなら、私のせいだ」

 手駒が限られる中での苦肉の策だったと強調したクーマン監督。同メディアは「この惰性が続くと、おそらく年内にはベンチに変化があるだろう」としつつ、「あるいはクラブの財政上、元オランダ代表監督とのプレーを続けなければならないのかもしれない」とも指摘した。

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