beacon

バルセロナ監督としての初陣を飾ったシャビ「なぜ全タイトル狙わない?私たちはバルサであり、信じなくてはならない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

初陣を勝利で飾ったシャビ・エルナンデス監督

 20日のラ・リーガ第14節、バルセロナは本拠地カンプ・ノウでのエスパニョール戦を1-0で制した。シャビ・エルナンデス監督は試合後、初陣を物にしたことへの喜びを表した。

 監督としてバルセロナに帰還したシャビ氏が、初めてテクニカルエリアに立ったこの試合。前半に70パーセントのボール保持率を記録するなど、かつての面影を思い起こさせたバルセロナは、後半開始から3分後にFWメンフィス・デパイのPKによって先制に成功する。ただ、その後はエスパニョールの猛攻に苦しみ、彼らが決定機を逸し続けたことで何とか勝利を物にした。

 シャビ監督は試合後、苦しい一戦であったことを素直に認めている。

「苦しんだ。それは明らかだ。彼らは素晴らしいチームで、規律立った良いプレーを見せる。決定機を生み出すのに苦労を強いられた。本当に骨が折れたよ」

「私たちはまだ少ししか練習に取り組んでいない。私は選手たちの姿勢に満足し、結果を喜ばしく感じている。しかし、凄まじく苦しむことになった。今や、どのチームも簡単に勝つことができないんだ。それでも、私たちは向上していかなくてはならない」

「チームは空っぽになるまで戦った。これから、もっと良いプレーは見せられるだろう。理解すべきことはいっぱいあるが、とにかく、とても重要な勝ち点3を獲得することができた」

 前半のパフォーマンスについては、ある程度の満足感を覚えているようだ。

「短時間だが良いバルサが見れた。正確なタイミングにスペースを突くことが理解できていなかったと思う。今日はウィングが仕掛けて、インサイドハーフが2列目でプレーする良い機会だった。最初にリードを奪えたら、事はもっと簡単に運ぶだろう」

「今日、チームのDFラインは好ましく、戦術的秩序が保たれていた。サイドもちゃんと開いていたね。私たちには純粋なウィングがおらず、だから若手選手たちを起用することにした。彼らはうまくプレーしていたよ」

「私たちは試合終盤のプレーを改善しなくてはいけない。ポゼッションして、落ち着きながらボールをキープしないと。最後の15分間はポジショナルなプレーが求められていたが、そうすることができなかった」

 では、後半のパフォーマンスはなぜ落ち込んでしまったのだろうか。

「フィジカルの問題ではなく、プレーの解釈の問題だ。私たちは相手陣地でボールを持たなくてはならなかったし、もっと意思が強くなくてはいけなかった。それはフィジカル的な問題ではなくフットボール的な問題なんだ。フィジカルが問題だとは思わない」

 FWイリアス・アコマック、MFガビの17歳2選手にウィングを任せたことについては、こう語った。

「ワイドに開くウィングを置いて、1対1の状況を探した。簡単なことではないが、しかしよくやってくれたよ。5バックの相手を責めるのは難しい。私たちは中央だけでなく、サイドからも相手を脅さないといけない」

 今季、スタンドが半分も埋まらない試合が多くあったカンプ・ノウだが、今回はシャビ監督の初陣ということもあり、7万人を超える観客が集まっている。

「とても幸せだよ。6年前にはこんな雰囲気は存在しなかった。こうしたカンプ・ノウを見られるのは素晴らしいね」
シャビ監督は一方で、指揮官と選手のどちらが試合をより楽しめるかを問われて、次のように返答している。

「プレーした方がもっと楽しいのは明らかだ。今日は苦しんだ。今の時代は、簡単に勝つことが難しくなっている。どのチームも規律があり、戦術的にもしっかりと仕事に取り組んでいる。この数年間でフットボールは急激に変わってしまった。しかし、今日は私たちにとって素晴らしい日だ。バルサは勝利を意味しているんだし、クレたちは満足していると思うよ」

「全タイトル獲得を狙うのか? むしろ、どうして狙わないでいられるんだ。私たちはバルサなんだし、信じなくてはならない」

●ラ・リーガ2021-22特集
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP