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ピオリが振り返るミラノダービー「言われているよりも拮抗した試合。あきらめず戦った」

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ステファノ・ピオリ

 ミラン指揮官ステファノ・ピオリが7日、イタリア国営放送『Rai』のラジオ番組に出演してチームやミラノダービーなどについて語った。

 5日のミラノダービーにおいて、FWオリビエ・ジルーのドッピエッタ(1試合2得点)により2-1と逆転勝利を収めたミラン。しかし、前半はセリエAで単独首位を走るインテルに先制点を奪われて厳しい戦いを強いられた。ピオリ監督は伝統の一戦の激闘を振り返る。

「チームは決してあきらめずに戦い続けた。それに言われているよりも拮抗した試合だった。ミランもインテルも、枠内のシュートは10回。ボール支配は我々の方が上回った。それにエピソードが試合を決定づけることはよくあることだ。選手たちは、最後まで試合を戦い続けていて素晴らしかった」

 75分の同点弾が生まれる直前、インテルFWアレクシス・サンチェスとジルーが交錯するシーンがあったが、主審は笛を吹かずにプレーを続行させた。

「私はプレーを続行させた主審の判断に賛成だ。もちろん主審が判断基準を決めるわけで、選手たちは賢く主審の基準に合わせていかなければならない。ヨーロッパの大会では微妙なファウルで笛は吹かない。そこでプレーを止めてしまっては、相手の攻撃を受けることになる」

 ダービーを終えて、消化試合が「1」少ないインテルとの差を1ポイントに縮めた3位ミラン。指揮官は、今後のスクデット争いの行方を見据えた。

「上位5チームがスクデットとチャンピオンズリーグ出場権の両方を懸けて戦っており、非常に実力が拮抗している。ただ、個人的にはデータを見る限りインテルとユヴェントスが最強であるとずっと思ってきたし、その考えは変わっていない」

 さらにピオリ監督は、ダービーを欠場したFWズラタン・イブラヒモビッチに言及。「イブラが極めて偉大な選手であることに変わりはない。チームにとって重荷などではなく、極めて重要な人材だ。チームの成長に貢献し続けている」と述べた。

 また、ダービーでビッグセーブを連発したGKマイク・メニャンにも賛辞を贈った。

「昨シーズンのヨーロッパリーグで対戦した時から彼のことは知っているので、予想を上回るような活躍を見せたわけではない。あの時は衝撃を受けてスカウトチームに動向を追うように指示した。彼は素晴らしいパーソナリティと意欲、決断力を持っている。魂と気持ちを込めてプレーする選手であり、レベルの高い強いGKだ」

 そして、最後にミランでの指揮について問われたピオリ監督は「居心地が良い。幹部と素晴らしい関係を築いており、いまはずっとミランにいても良いと感じているくらいだ」と述べた。

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