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飼い猫虐待のズマを起用したモイーズ、批判は承知の上も「私の仕事はチームを勝たせること」

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 ウエスト・ハムデイビッド・モイーズ監督が、飼い猫への虐待で非難を浴びているクルト・ズマの起用について自身の見解を述べた。

 ズマは現在、飼い猫に虐待する動画がSNSで出回り、多くの非難を浴びている。今回の件についてウエスト・ハムは「流出した動画におけるクルト・ズマの行動を、無条件に非難する」との声明を発表。ズマは「自分の行動に対して謝罪したいです。私の行動には言い訳の余地はなく、心から反省しています」とコメントしていた。

 しかし動物愛護団体『RSPCA』からの非難の声は強い。ロンドン警視庁は、現時点でズマの調査を行わない予定だが、「RSPCAと連絡を取り合い、必要があれば動物愛護に関する申し立てを調査する」としている。

 そんな中、ズマは8日に行われたプレミアリーグ第24節ワトフォード戦(1-0)にフル出場を果たした。モイーズ監督は試合後、ズマの起用について質問を受けたが「これは別の問題」とコメント。さらに調査が行われることになっても「起用できる」と語り、次のように続けた。

「後はクラブが整理することで、私はサッカーについて考える。クラブは裏で、対応可能な全てのことを行っている。私の仕事は、最高のチームを送り出すこと。クルトはその一部だ」

 一方でズマの行動については、大きな失望を受けていると明かした。

「私は動物愛好家だ。これは多くの人々に影響を与える出来事だと思う。とても失望したが、私の仕事はチームを勝たせる方法を見つけること。失望している人が多いことは十分理解している」

「彼とも話をした。できる限り歩みを進めよう。その行動が喜ばしいことではないとわかっている。とても最悪な状況だ」

 そして、ズマの現状についても説明。「明らかに落ち込んでいて、クラブの誰もがそれを感じている。我々も予期していなかった。クラブの全員が失望している。クラブはこれに対処しなければいけないし、私はメンバーを選ぶ決断をしなければいけない」と語っている。

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