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星稜高OBのFW亀谷宇々護がアメリカ留学後に実績重ね、3部・ユニオンオマハとプロ契約!父は滝川二高監督の誠氏

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星稜高OBのFW亀谷宇々護がアメリカでプロ契約を勝ち取った。(写真提供=株式会社WithYou)

 石川の名門、星稜高OBでアメリカの大学に留学していたFW亀谷宇々護が18日、アメリカプロ3部相当のUSLリーグワンに所属するユニオンオマハ(ネブラスカ州オマハ)と選手契約を結んだことが発表された。

 亀谷は運動量を活かしてボールに絡み、ミドルシュートやマークを外す動きからゴールを奪うプレーが特長。「今はまだ実感がないのが正直なところです。また嬉しい気持ち半面、『ここで満足しちゃダメだぞ』と自分自身に言い聞かせて、浮つかないよう冷静に保とうとしている自分もいます。ここがゴールというわけでは全くないということを踏まえた上で、目指してきたものの一つが形となったので、今まで支えてくれた人たち、自分のサッカー人生に関わってくれた人たちには感謝したいです」とプロ契約の喜びと感謝をコメントしている。

 亀谷は現在23歳。父は鹿島アントラーズや中国・広州富力の育成年代を指導し、現在は母校・滝川二高(兵庫)の監督を務める誠氏(第100回全国高校選手権にも出場)だ。亀谷は鹿島アントラーズジュニアユースから星稜へ進学し、16年のインターハイで2試合連続ゴールをマークしている。当時から海外志向が強く、卒業後にピマ短期大学(アリゾナ州ツーソン)へ進学。留学2年目にはキャプテンを務め、短期大学の全米大会決勝でゴールデンゴールを決めて優勝と大会MVP、年間最優秀選手も獲得している。

 その後、実績を評価されて4年生大学のトップリーグ、NCAA D1のネブラスカ大学オマハ校(ネブラスカ州オマハ)に編入。21年春のリーグ戦では9ゴール1アシスト。その後怪我などもあってMLSドラフトでは指名されなかったものの、ユニオンオマハからの練習参加の招待を受け、アピールした結果、契約を勝ち取った。亀谷は大学での学業と部活動を両立。海外経験も、英語力もない状態から環境適応し、大学卒業とプロ契約を実現した。

 USLリーグワンは19年に発足した新しいリーグで、ユニオンオマハは20年から参戦。20年は2位、21年はシーズン優勝、プレーオフ優勝を果たしている。亀谷は4月のリーグ開幕へ向けて「僕の夢、目標はプロ選手になるだけでなく、そこで活躍できる選手になるということです。プロ契約ができたこと以上にプロになってからか何をしたかが大事だと思っているので、まずは今シーズン、チーム内競争に勝ち試合に出て、与えられたことプラスアルファの仕事をして、チームの勝利に貢献できるように精一杯がんばりたいと思っています。クラブとしてはチーム発足後申し分ない成績を上げ続けているので、それを上回るような歴史を今シーズン作れるように頑張ります」と意気込んだ。

アメリカで実績を重ねた。(写真提供=株式会社WithYou)

ピマ短期大学ではアメリカの短期大学年間最優秀選手に。(写真提供=株式会社WithYou)

(取材協力、写真提供=株式会社WithYou)

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