バイエルンのDFマタイス・デ・リフトは、ユベントス時代について語った。

　2019年夏に数々のビッグクラブが獲得に名乗りを上げる中、争奪戦を制したユベントスに加入したデ・リフト。19歳にしてアヤックスの主将を託された同選手がジョルジョ・キエッリーニやレオナルド・ボヌッチといったDFの名手とともにどのな成長を見せるか大きな注目を集めた。

　移籍当初こそ、不安定なパフォーマンスを見せていたデ・リフトだが、確かな成長を見せて昨季には低迷したチームの中で最も安定感のあるパフォーマンスを見せた選手として評価を高めた。そして、今夏に総額7700万ユーロ(約105億円)と報じられる移籍金でバイエルンに新天地を求めた。

　そんなデ・リフトは『ESPN』でユベントス移籍が自身のキャリアにとっての後退だったかと問われ「そう言うこともできる。僕はアヤックスでキャプテンで、このチームをリードしなければいけないというような感じだった。もちろん、ディフェンスとゴールにあのようなレジェンドがいるチームに行けば、19歳の男にとって自分自身を思うように表現できなくなるものだ」と話し、以下に続けた。

「何かと自分を表現できなかったけど、僕はたくさんのことを学んだし、もっと良い選手になるために、もっと良いリーダーになるために日々のトレーニングの中でたくさんのことを吸収しようとした」

　また、デ・リフトはイタリアでの適応に苦しんだ理由についても語っている。

「ディフェンス面においてまったく異なるプレースタイルだった。アヤックスではリスクを背負って高くプレスを掛けるけど、ユベントスでは後ろのスペースが何よりも大切だった。イタリアのスピードは少しばかり遅めだ。彼らはこのスタイルでワールドカップを4度制したから、これが適切なスタイルであると彼らが感じていることを完全に理解している」

「僕はよりアタッキングなフットボールの考えを持ってユベントスにやって来た。なぜなら、(マウリツィオ)サッリがコーチで、ナポリとチェルシーでアメージングなフットボールをしたことで世界的に有名な監督だったからね。僕はアヤックスに近いスタイルをユベントスでもすると予想していたけど、残念なことに彼は1年後に解任された」

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