パルメイラスとフラメンゴのファン同士の衝突により、ブラジル人女性が死亡したとイギリス・ロンドンの通信社『ロイター』が報じた。乱闘で投げられたガラス瓶に当たり、首を切ったとみられる。

　報道によると、悲劇に遭ったのはパルメイラスファンである23歳のガブリエラ・アネリさん。8日に行われた試合の入場待ちの間に重傷を負い、医療センターに運ばれたが、10日に死亡したという。

　衝突の最中は警察もガラス瓶で攻撃され、秩序を取り戻そうと唐辛子スプレーを使用。このスプレーがスタジアムに染み込み、選手たちが目や鼻に刺激を感じたため、主審が前半に2度試合を中断する事態にもなった。

　パルメイラスはSNSで「23歳の女性が、娯楽であるべき環境で蛮行の犠牲となることは受け入れられない。我々はパルメイラスの少女の家族と連帯を表明し、この犯罪の迅速な捜査を要求する」と言及。また、フラメンゴも「純粋にスポーツの問題であるべき場面で、若い女性が野蛮で不当な方法で命を落とした」と述べた。

　兄のフェリペ・アネリさんはインスタグラムで「妹のために祈ってくれたみんなに感謝します。でも、妹は天国の父と一緒に暮らすために旅立ちました」とコメントしている。

　ブラジルサッカー連盟(CBF)のエドナルド・ロドリゲス会長は、アネリさんを追悼するため、ブラジル選手権第15節の全試合で1分間の黙祷を実施すると表明した。