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U-22日本代表の欧州移籍…6月に対戦したU-21オランダ代表のバイエルンMFは背中押す「若いうちだと学べることが多い」

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6月にU-22日本代表と対戦したMFライアン・フラーフェンベルフ

 2024年パリオリンピック出場を目指すU-22日本代表は、4度の欧州遠征で8か国と対戦し、対戦成績は2勝3敗3分だった。6月に対戦したU-21オランダ代表のバイエルンMFライアン・フラーフェンベルフは現在来日中。27日、都内で行われた「アディダス プレゼンツ FCバイエルン・ミュンヘン ジャパンツアー2023 スペシャルトークショー」終了後の個別取材で「本当にいいチームだった」とU-22日本代表との試合を振り返った。

 21歳のフラーフェンベルフはすでにA代表経験も持ちながら、パリ五輪世代としてU-21オランダ代表のメンバーに入っていた。ともにパリ五輪を目指すU-22日本代表とは、6月14日にオーストリアで親善試合を実施。直後にはパリ五輪予選も兼ねるU-21欧州選手権が控えていたため、オランダも主力を並べて試合に臨んだが、0-0のスコアレスドローに終わっていた。

 フラーフェンベルフは先発メンバーとして前半45分間をプレー。チャンスを作り、日本のゴールを脅かした。「U-21欧州選手権に向けてすごくいい準備になった。ゲームはかなりタフだった。あの試合でドローという結果は、われわれにとっては満足するものだった」。U-21オランダ代表は6月下旬のU-21欧州選手権でグループリーグ敗退となり、パリ五輪行きは断たれてしまった。しかし、U-22日本代表との対戦にはテスト試合として価値を見出していたようだ。

 昨年から欧州遠征でアピールを続けるU-22日本代表は、続々と欧州移籍を決断している。イベントが行われた27日には、U-22日本代表の主軸であるMF藤田譲瑠チマが横浜F・マリノスからシントトロイデンへの移籍を発表した。フラーフェンベルフ自身は昨夏、アヤックスからバイエルンに加入。昨シーズンはリーグ戦24試合出場も先発は3試合と苦しみながらも、新シーズンに向けて調整を続けている。

 バイエルンで奮闘を続ける21歳にU-22日本代表の海外挑戦について聞くと、笑顔で「非常にいいことだと思います」と答えた。サッカーキャリアを左右しかねない大きな選択だが、その理由に言及。「若いうちだと適応能力も高い。学べることが多いからです」。自身の経験を振り返りながら、同世代たちの背中を押していた。

(取材・文 石川祐介)
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