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「ユニフォームが濡れて見えちゃう…」アストン・ビラの男女チームから苦情、契約打ち切りの構え

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アストン・ビラのユニフォーム

 アストン・ビラとキットメーカーのカストーレは、男女チーム両方の選手から苦情が寄せられているクラブの「濡れて見える」ユニフォームをめぐる騒動について、早期の契約解除で合意する見込みだ。英『テレグラフ』が伝えた。

 今週、『テレグラフ・スポーツ』はビラの男女チームがユニフォームに不満を募らせていることを伝えた。その内容は「すぐに濡れて体にまとわりつく」というものだった。クラブはシャツの問題をパフォーマンス上の問題と感じており、男子選手は重くて着心地が悪いと主張。女子選手からも懸念の声が挙がっているという。

 男子選手に近い関係者は「選手たちはびしょ濡れのユニフォームを着てプレーしなければならない。シーズンを通してこの状態を続けることはできない。選手たちは10分もすると、まるでプールに飛び込んだかのようだ」とコメント。女子チームに近い関係者も、このユニフォームを着てプレーするのは 「本当に気分が悪い」と表現し、別の関係者は「深く懸念している」と述べ、解決策を望んでいると語っていた。

 同紙によると、クラブとカストーレとの複数年契約を、今シーズン限りで円満に解消する可能性について、すでに話し合いが始まっているという。クラブとカストーレはともにこの契約に関するコメントを拒否していた。どうやらこの話し合いは、今シーズンのユニフォームの問題が直接の原因とは限らないようだ。

 カストーレはついにアストン・ビラのユニフォームをめぐる論争について沈黙を破り、「我々が期待する基準を満たすために、できるだけ早くこの問題に対処する」と約束した。カストーレはアストン・ビラのユニフォームを長期的に改善すると同時に、今週末の試合に向けた短期的なオプションがないかどうかも検討しているという。

 カストーレの広報担当者は、今回の騒動について語る。

「カストーレがアストン・ビラ・フットボール・クラブに供給しているサッカーユニフォームに問題があるのではないかという憶測がメディアで流れています。私たちはクラブと緊密に協力し、私たちが期待する基準を満たすため、できるだけ早くこの問題に対処しています。クラブのこれまでの忍耐とサポートに感謝いたします」

「誇り高き英国の新ブランドとして、私たちは常に最高水準を保ち、製品の性能を常に向上させるために全力を尽くしています。これは、顧客のいかなる懸念にも迅速かつ謙虚に対処することを意味します」

 ニューカッスルとカストーレの契約には退会条項があり、来シーズンからユニフォームはアディダス製になるかもしれない。アストン・ビラの共同オーナーであるナセフ・サウィリス氏はアディダスの株を所有しており、アストン・ビラもニューカッスルに続いて、カストーレからアディダスへの移籍を検討するのではないかと噂されている。『テレグラフ・スポーツ』は、JDスポーツやスポーツ・ダイレクトのウェブサイトのカストーレのページに、今シーズンのアストン・ビラのユニフォームがすでに掲載されていないことを伝えている。

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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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