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小川航基が後半AT8分の劇的同点弾含む2ゴールの大活躍!PKキッカーを譲ったあるエピソード明かす「若いころの経験は生きてるなと」

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 5日に行われたエールディビジ第11節で、NECナイメヘンに所属するFW小川航基が、フォレンダム戦で2ゴールを決める大活躍をみせた。

 9月16日のPSV戦以来5試合ぶり、約1か月半ぶりの先発出場となった小川は前半6分にいきなり結果を残す。味方が高い位置でカットしたボールがDFラインの裏に抜けた小川に渡ると、GKとの1対1を冷静に制して、8月18日のヘラクレス戦以来となる3点目を奪う。

 しかし試合は終盤にかけて壮絶な点の奪い合いになる。前半のうちに退場者を出して数的不利となっていたNECだが、逆転を許したあとも粘り強く食らいつく。そして後半アディショナルタイムに入っても同点弾、勝ち越し被弾と落ち着きをみせない試合に終止符を打ったのも小川だった。

 後半アディショナルタイム8分、MFラセ・シェーネが蹴った右CKを小川が頭で合わせる。このシュートが川崎フロンターレのアカデミー出身GK長田澪の守るゴールを破った。なおNECにもDFファン・ウェルメスケルケン・際とMF佐野航大がベンチ入りしていたが、出番はなかった。

 NECの後半アディショナルタイム1分に決まった2-2とする同点弾はPKによるものだったが、小川ではなく、MFマグヌス・マットソンが決めたものだった。キッカーを決める際に小川も立候補したが、すでにチーム内でキッカーが決まっていたようだ。

 小川はしばらくボールを離さなかったが、話し合いの末にキッカーを譲った。そこであるエピソードが頭を過ったという。「蹴りたいっていうところでボール離さなかったんですけど、昔僕それで怒られたことがあって。代表の活動期間中にPKキッカーの決まり事を破って自分が蹴った時に、普段怒らない内山篤さんにすごく怒られた。だからチームの規律を考えることで自分に必ず返ってくると信じていた。それで3点目ボールが僕のところに来たと思ってるので、若いころの経験は生きてるなと思いました」。

 またコンディションにはまだ不安があるという小川だが、残せた結果には胸を張る。「こういう時こそ自分がどういう真価を見せられるのか。課題を持ってこのゲームに臨んだ中で、しっかりと結果が出たっていうのは、自分を評価できるひとつの試合だったんじゃないかなと思います」とマン・オブ・ザ・マッチにも選ばれたゲームを充実の表情で振り返った。
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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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