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トルコスーパー杯で異例事態…フェネルバフチェが“抗議の意”でU-19チームを起用、開始2分で試合放棄

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FWマウロ・イカルディが試合を放棄するフェネルバフチェイレブンを見送る

 トルコの前年度リーグ王者とカップ王者が対戦するスーパーカップが7日に行われ、今季はガラタサライフェネルバフチェの顔合わせとなった。しかしフェネルバフチェはトルコサッカー連盟(TFF)への抗議としてU-19チームを出場させ、開始2分で試合を放棄する異例の対応を実施。ガラタサライの勝利扱いになったという。

 スーパー杯はもともと昨年12月にサウジアラビアで開催される予定だったが、調整が難航して4月にトルコ国内で行うことが決まった。『BBC』などによると、フェネルバフチェは11日にUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)準々決勝第1戦・オリンピアコス戦を控えているため、スーパー杯の再延期を求めていた。TFFはこれを拒否して7日の開催は変わらず。また、外国人審判員の割り当てを要請したものの叶わなかったという。ガラタサライがトップチームを起用した一方、フェネルバフチェはU-19チームで試合に臨む形で怒りを示した。

 試合は開始約50秒でガラタサライのFWマウロ・イカルディがゴールを決める。フェネルバフチェのU-19チームは無気力状態ではなくしっかりと戦う姿勢を示しながらの失点となった。それでも得点後のキックオフを行う直前にチームスタッフから声がかかり、選手たちが一斉にフィールドを後にする。結局戻ってくることはなく、ガラタサライの勝利扱いで幕を閉じた。放映権を獲得した放送局は全額の返金を求めているという。

 フェネルバフチェは公式サイトを通じ、「勝つためではなく正しいと考えることを守るため」と一連の対応を行った理由を明らかにした。同チームは先月、アウェーで行ったトラブゾンシュポル戦後(○3-2)、選手たちが大量に乱入してきた相手サポーターに襲われる被害を受けている。選手たちは殴り返すなどして応戦して大きな怪我はなかったが、クラブ幹部がトルコリーグからの脱退意思を示すなどTFFとの関係性は悪化している。
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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