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悪夢の“スリップ”からちょうど10年…リバプールはウエスト・ハムに痛恨ドロー、優勝遠のく

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リバプールがドロー

[4.27 プレミアリーグ第35節 ウエスト・ハム 2–2 リバプール]

 リバプールは27日、プレミアリーグ第35節でウエスト・ハムと2-2で引き分けた。スティーブン・ジェラード氏のスリップなどが発生し、苦い記憶として残る2013-14シーズンの第36節・チェルシー戦(●0-2)からちょうど10年のこの日、痛恨の結果となった。

 リバプールは中2日で迎える今節、スターティングメンバーを5人変更。GKアリソン・ベッカー、DFアンドリュー・ロバートソン、DFフィルヒル・ファン・ダイク、DFジャレル・クアンサー、DFトレント・アレクサンダー・アーノルド、MFライアン・フラーフェンベルフ、MF遠藤航、MFアレクシス・マック・アリスター、FWルイス・ディアス、FWコーディ・ガクポ、FWハービー・エリオットが先発出場した。

 前半11分、ガクポがロバートソンのクロスに飛び込むもミートできない。ただボールはファーで待つエリオットのもとへ。フリーの状態でダイレクトシュートを放つも枠の右に外れた。リバプールは同14分、自陣でパスカットされるとMFジャロッド・ボーウェンにシュートまで持ち込まれたが、アリソンがキャッチした。

 遠藤は前半30分、カウンターを仕掛けようとするウエスト・ハムMFモハメド・クドゥスをファールで止めてイエローカードを受ける。同39分、右からの浮き球をペナルティーエリア内でディアスがトラップし、最後はガクポがシュート。これは枠の上に飛んだ。同40分にはディアスがカットインして右足を振ったが、ボールは左ポストを弾いた。

 逆に前半43分、ウエスト・ハムがリバプールのビルドアップを狙う。遠藤にプレスをかけてボールを奪うとボーウェンがゴールの隅を狙ったが、アリソンの好守に遭う。それでもこれで得たCKからボーウェンがヘディングシュートでゴールネットを揺らし、ウエスト・ハムが先制した。

 ビハインドで折り返したリバプールは後半3分、ロバートソンがPA内でボールを受けるとコンパクトな振りでシュートし、早々に同点ゴールを決める。さらに同20分、左からのCKがファーに流れ、ガクポが右足を振り抜く。ボールは大きく枠を外れたが、DFアンジェロ・オグボンナに当たってゴール方向に飛ぶ。結局DFトマーシュ・ソウチェク、GKアルフォンス・アレオラとウエスト・ハムの3選手に当たりながらゴールに吸い込まれ、リバプールが逆転に成功した。記録上はソウチェクのオウンゴールとなった。

 逆転したリバプールはディアス、マック・アリスターと立て続けに決定機を迎えるも、アレオラにセーブされる。ディアスは同28分にもチャンスを迎えたが、これもアレオラに笛がれた。同32分、DFエメルソン・パルミエリの強烈ボレーをアリソンがスーパーセーブ。しかし直後の同33分、ボーウェンのクロスにフリーでFWミカイル・アントニオに合わせられて追いつかれた。

 ユルゲン・クロップ監督は追いつかれた直後、もともと予定していた交代を敢行。遠藤、A・アーノルド、ディアスが後半34分にピッチを後にし、DFジョー・ゴメス、FWダルウィン・ヌニェス、FWモハメド・サラーが投入された。サラーはピッチ脇で失点を見届けると、クロップ監督に怒りを示していたことが国際映像で放映された。

 後半43分、リバプールの攻撃をアレオラがキャッチすると、足を痛めたそぶりを見せる。アンソニー・テイラー主審はファールの笛を吹いていなかったが、アレオラがボールを地面に置いてしまう。すかさずガクポが詰めるも、テイラー主審はGKの負傷として試合をストップ。結局ドロップボールでの再開となった。リバプールはエリオットのシュートがクロスバーに当たるなどして勝ち越しできず、引き分けに終わった。

 リバプールは1試合消化の少ない首位アーセナルを2ポイント差で追い、2試合消化の少ないマンチェスター・シティとは1ポイント差を追いかける暫定3位に。残り3試合のなか優勝が遠のく結果となった。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります
ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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