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UEFAカップ敗戦のエバートン。モイーズ監督の命運は?

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Text alert@中島(グラスゴー)

 CL予備選3回戦でリバプールを苦しめたスタンダール・リエージュが、エバートンをUEFAカップ敗退に追い込んだ。アウェーでの1stレグで2ゴールを奪って引き分けたスタンダール・リエージュは、2ndレグの前半23分に先制点を奪う。ペナルエィエリア外からMFスティーブン・ドフュールが強烈なミドルシュートを放ち、GKティム・ハワードが弾いたこぼれ球は右サイドのMFミラン・ヨバノビッチへ。ヨハノビッチがファーサイドにクロスを送り、走り込んだMFアクセル・ビツェルが左足で流し込んだ。

 この失点で、グループリーグ進出を果たすためには最低2ゴールが必要となったエバートン。この日はパスミスが目立ち、相手のコンパクトな守備になかなかチャンスを作り出せなかったものの、後半22分にCKから同点に追いつく。MFミケル・アルテタのクロスをGKロリス・エスピノサがキャッチミスし、これをDFフィリップ・ジャギエルカが左足で決めた。

 だが、プレミアリーグで低調なパフォーマンスを続けるエバートンは相手のミスに付け入ることができない。後半33分にDFレイトン・ベインズがPKを献上し、ヨバノビッチが確実に決める。スタンダール・リエージュは最後までこのリードを守り切り、2試合合計4-3でグループリーグ進出を果たした。

 プレミアリーグで14位に沈むエバートンはリーグカップに続き、UEFAカップでも敗戦。BBC電子版によると、解任の噂も囁かれ始めたデイビッド・モイーズ監督は、「我々はタフなテストを抱えている。サッカーの世界で、簡単に状況を乗り切れると考えている監督はいない。これはその一部だ。しかし、私は監督として続けたい」と語った。

(文・中島大輔)

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