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グアムV立役者は名古屋・吉田、VVV本田の“友人”?

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[3.15 東アジアサッカー選手権2010予選大会最終戦 グアム 2-2 マカオ グアム・レオパレススタジアム]
 
 グアム優勝の立役者はかつて名古屋グランパスU18で武者修行した経験を持つアタッカーだった。2-1とマカオリードで突入した後半ロスタイム、グアムはドリブルで中央突破したDF Scott Dominic Leon GURREROがスルーパス。右サイドから走りこんだFW Jason Ryan CUNLIFFEの左足シュートがゴールを破ると、ピッチ上の選手、ベンチ、約1500人のグアムサポーター全てが喜びを爆発した。
 チームメイトから手荒い祝福を受けた殊勲のCUNLIFFEは大会MVPにも選出された。現在25歳のアタッカーだが、4年前に前グアム代表監督で当時名古屋U18の監督を努めていた神戸清雄氏(現北マリアナ代表監督)を頼って名古屋の練習参加を希望。トップチームはおろか、サテライトチームでプレーする実力もなかったために神戸氏はユースチームで練習することを指示し、“教育係”に現在名古屋でレギュラー格にまで成長したDF吉田麻也を指名。約2週間日本でトレーニングしたCUNLIFFEは、吉田やトップチームにいたMF本田圭佑(現VVV)らと親交を深め、吉田とは現在もメール交換をする仲だと言う。
 日本での経験も糧にチームのエース格となったCUNLIFFEは正確な左足キックとキープ力などでチームに貢献。そして大一番での“優勝決定弾”でチームを予選大会突破へと導いた。「非常に厳しい試合だったが、我々は最後まで一生懸命戦い抜いた。(準決勝大会の行われる)チャイニーズ・タイペイでの戦いは厳しいものとなるだろうが、我々は自分を信じなければならない。我々はここから上がるだけです」とコメント。予選大会MVP男は、Jリーグ、欧州で活躍する“友人”に負けない活躍を誓った。

<写真>後半ロスタイム、“優勝決定弾”を決めたCUNLIFFE
(取材・文 吉田太郎)

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