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元マンUの「キング」カントナ、カンヌの赤じゅうたん踏む

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 サッカーの元フランス代表で、80-90年代にマンチェスター・ユナイテッドなどで活躍したエリック・カントナ(42)が18日、"俳優"としてカンヌの赤じゅうたんを踏んだ。

 カントナが出演したのは、コンペティション部門に出品されたケン・ローチ監督の「エリックを探して」。この作品は、問題山積の人生を送る初老の郵便配達員が、信奉するカントナのポスターに向かって愚痴っていると、突然本人が現れて様々なアドバイスをする、という奇想天外なスト―リー。

 21日付の朝日新聞の記事によると、自分自身の役を演じるのは初だというカントナは「即興やナチュラルな芝居が求められ、しかもフィクションとして成立させるのは大変なこと。プレッシャーはあったけれど、他人を演じた時と同様に監督と話し合って役作りをした」とコメント。また報道陣から「マンUのファーガソンとローチのどちらが優れた監督か?」と問われると、「いい質問だね。選手や俳優から100%の力を引き出すところは2人ともよく似ている。どちらも、素晴らしい指導者、演出家である前に人間としてとても魅力がある」と答えた。

 「キング」の愛称で親しまれたカントナは97年に31歳で引退。現役時代、マンUでは3度の優勝を果たし、クラブファンが選ぶ「20世紀を代表する選手」にも選ばれた。現在はビーチサッカー・フランス代表監督を務める傍ら、俳優としても活躍中。ファンと自分の関係を映画にできないか、と自らローチ監督に持ちかけて今回の企画が実現した。

(文 山口雄人)

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