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豪州は10人欠場の1.5軍、ピム監督「警告のある選手は出さない」

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 17日のW杯アジア最終予選でホームに日本を迎え撃つオーストラリア代表が、代表常連の中心選手10人を欠く1.5軍のメンバーになることが分かった。ピム・ファーベーク監督は16日、試合会場のメルボルン・クリケットグラウンド(MCG)で記者会見を行い、すでに警告を1枚受けている選手は起用しない考えを明らかにした。

 「累積警告のある選手を先発で出すことはない。ベンチに誰を入れるかは決めていないが、警告を受けている選手を試合に出すつもりはない。すでに予選は突破しているので、本大会のことを考えながらあしたの試合に臨みたい」

 オーストラリアサッカー協会によると、これまでのW杯アジア3次予選、同最終予選で累積警告が1枚ある選手が日本戦でもう1枚もらった場合、来年のW杯本大会の初戦が出場停止になる可能性があるという。同国はこれまでにMFマーク・ブレシアーノ、DFチッパーフィールド、DFウィルクシャーら11人が警告を1枚受けている。無用なリスクは避けたいとの判断がピム監督にはある。

 さらに6日のカタール戦(0-0)、10日のバーレーン戦(2-0)の2試合に先発したFWハリー・キューウェルとDFクリス・コインを休ませることも明言。直前のバーレーン戦からは先発8人が入れ替わりそうだ。

 特に大幅にメンバーが替わりそうなのがDFライン。右サイドバックのブレット・エマートンは負傷欠場が確実で、その代役となるウィルクシャー、左サイドバックのチッパーフィールド、その控えのカーニーも警告を1枚受けている。カーニーは前日練習に参加していたが、ベンチに入るかも微妙だ。

 公式練習では国際Aマッチ出場経験のないウィリアムズが右サイドバック、出場1試合のステファヌットが左サイドバックに入っていた。センターバックもルーカス・ニールの相棒はノースが務めそう。これまでニールとセンターバックを組むことが多かったDFムーアが来年のW杯開幕時には34歳になっていることもあり、ピム監督はバックアップの強化を考えており、その筆頭候補が27歳のノースだという。

 攻撃陣もキューウェルのほか、ブレシアーノも欠場する。15日の練習ではジョシュア・ケネディとスコット・マクドナルドが2トップを組む形もテストしていたようだが、前日練習ではティム・ケーヒルがトップ下、キューウェルに代わる左MFには国際Aマッチ8試合出場のカールが入っており、ケネディを1トップに置いた4-2-3-1の継続が濃厚になっている。

<写真>記者会見を行うオーストラリア代表のピム・ファーベーク監督

(取材・文 西山紘平)

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