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[コンフェデ]2点ビハインド覆したブラジルがアメリカ破り連覇達成!

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 南アフリカで行われてきたコンフェデレーションズカップは28日、決勝戦アメリカ対ブラジルが行われた。試合はアメリカが先制したが、3-2と逆転したブラジルが勝利。連覇を達成した。

 両チームのスタメンは以下の通り。

<アメリカ>4-4-2
GK1ティム・ハワード
DF(右から)21ジョナサン・スペクター、5オグチ・オニェウ、15ジェイ・デメリット、3カルロス・ボカネグラ
MF13リカルド・クラーク、22ベニー・ファイルハーバー、8クリント・デンプシー、10ランドン・ドノバン
FW17ジョゼ・アルティドール、8チャーリー・デービス

<ブラジル>4-4-2
GK1ジュリオ・セーザル
DF(右から)2マイコン、3ルシオ、14ルイゾン、16アンドレ・サントス
MF8ジウベルト・シウバ、18ラミレス、5フェリペ・メロ、10カカ
FW9ルイス・ファビアーノ、11ロビーニョ

 ここまで一つ上の強さを見せてきたブラジル、堅守速攻で準決勝ではスペインを破ったアメリカとの試合は、当然のようにブラジルがボールキープをしていく。しかし前半10分、アメリカの先制という"予想外"の展開を見せる。右サイドのスペクターがアーリークロスをあげると、右後方からのこのボールをデンプシーがダイレクトボレー。ジャストミートしたとは言えなかったボールはそれでもゴール左隅に決まる。デンプシーの3試合連続弾でアメリカが先制。

 開始早々の失点ということもあり、焦らないブラジルはカカを中心とした攻撃を見せる。12分にはカカが中央でのターンから左のロビーニョに渡すと、ロビーニョがグラウンダーのシュート。これはGKハワードが弾く。26分にはロビーニョ、カカとつなげ、最後は中央のメロがミドルシュートを放っていく。
 しかし攻めてもゴールを奪えないブラジル。逆にアメリカがあまりに鮮やかなカウンターで追加点をあげる。27分、ブラジルのセットプレーからボールを奪ったアメリカは、中央で受けたドノバンが左に展開。その折り返しをPA手前で受けたドノバンが、深い切り返しでマークについたMFラミレスをかわしてシュート。ドノバンの代表通算40ゴールとなったこのゴールで、アメリカが2-0とリードを広げる。ブラジルはこの後も攻めたが点を奪えないままに前半終了。

 予想外の展開となった前半だったが、後半開始早々の1分、右クロスから中央のルイス・ファビアーノが反転からのシュートを決めて1-2。1点差としたブラジルは、このあと猛攻を見せる。後半12分、左CKからファーのDFルシオがヘッド。GKハワードの跳ね返りをMFジウベルト・シウバが押し込むがバーの上にそれる。同14分には左クロスに反応してファーに飛び込んだカカがヘッド。ゴールインしたかのように見えたボールだったが、ライン上でGKハワードがかきだし、判定も無情にもノーゴール。さらに攻撃の手をゆるめないブラジルは後半25分、オーバーラップしたルシオがスルーパス。抜け出したファビアーノがGKと1対1からシュートを放つが、飛び出したGKハワードががっちりキャッチ。スペイン戦でも好守を連発したGKハワードがこの日もブラジルの前に立ちはだかるが、ファビアーノが再びその牙城を崩す。
 後半29分、左サイドでカカが高速ドリブルでPA内深い位置まで進入すると、折り返しをロビーニョがシュート。これはバーに当たってしまうが、跳ね返りをファビアーノが押し込んでついに同点に追いつくことに成功する。

 勢いを増したブラジルは後半39分、途中出場エラーノの右CKからファーのルシオがヘッドで決めてついに逆転する。このあとパワープレーに出たアメリカの攻撃をはじき返したブラジルが3-2で勝利し、コンフェデレーションズカップを制した。
 ブラジルは2大会連続、3度目の優勝を飾った。なお、この日のマンオブザマッチには2得点のファビアーノではなく、攻撃を牽引したカカが選ばれている。得点王には5得点でファビアーノが輝いた。

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